魚を扱って50年のベテラン、高橋與一郎さん。客はもちろん、一緒に働く大勢のスタッフの信頼も厚い。魚のことならなんでも相談にのってくれる。
2020年に創業100年を迎えた「吉池」。御徒町駅前ビルの1階と地下は、魚市場のような活気に満ち、豊富な魚を扱う魚のデパートだ。客は会社帰りのサラリーマンから飲食店のプロまで幅広い。
この道50年という同店食品部部長の高橋與一郎さんは、まさに魚のエキスパート。「魚好きのお客様が多く、丸魚一匹を買って自分で捌く方も多いですよ」と言う。
ここでは、年間を通してクジラやウニ、カニや珍しい活ドジョウも手に入るため飲食店からも頼りにされている。年末の風物詩は北海道の自社工場で加工する新巻ジャケで、年間一万匹を売る。創業者の出身地である越後村上のジャケも販売している。「村上のサケは寒風にさらし熟成させた塩引きで、保存も効くのでお茶漬にも最適です」と高橋さん。寒ブリやキンメ、アンコウなど、魚がおいしくなる季節、活気を味わいながら買い物を楽しみたい。
吉池本店
東京都台東区上野3-27-12 TEL:03-3831-0141
営業時間:9時30分~20時30分
定休日:無休
www.yoshiike-group.co.jp
冬のお薦めはスケトウタラ。鍋や煮つけに最高。
吉池名物の新巻ジャケは北海道・別海町の工場で天然のオスのサケのみを加工している。毎年、特設会場でフェアを開催。
年末は多くの人が訪れる。地下にはウナギの蒲焼コーナーを常設。冬に旬を迎える天然の寒ウナギが美味だ。
魚離れが進む日本で、消費量が右肩上がりを続けるサーモン。「冷凍していないフレッシュな味わいを体験してほしい」と話す、店長の伊藤莉緒さん。
サーモン養殖数量ナンバーワンを誇るモウイ社のトップブランドとして知られるモウイ サーモン。50年以上前、ノルウェーの激流で発見された完璧な資質をもつ親魚を血統とし、長年の研究を経てサステイナブルな手法で養殖を行っている。同社は2016年に日本初の直営店をオープンし、魚の目利きが集う築地で徐々に認知度を高めている。
モウイサーモンは引き締まった身と鮮やかな色が特徴。旨味成分が高く、しっかりと旨味が感じられる。ほどよくのった脂と甘みのあるサーモンは、和・洋・中、どんな料理とも相性抜群だ。店頭ではフィレやスライス、スモークの真空パックの他、サラダやサンドイッチ、おにぎりなども販売。サーモンの新たな楽しみ方を提案している。贅沢に特大のフィレを購入すれば、刺し身や手巻き寿司、しゃぶしゃぶ、バーベキュー、カナッペなど年末年始のパーティに大活躍するはずだ。
モウイ サーモン ストア
東京都中央区築地6-21-2 唐沢ビル1F TEL:03-6228-4954
営業時間:10時~17時
定休日:水、日、祝
www.mowisalmonstore.jp
ノルウェーから生のまま空輸されるフレッシュなサーモン。
野菜とドレッシングがサーモンの味を引き立てるサラダ。トリュフやハモンセラーノをサーモンと合わせたおにぎりや、オープンサンドも好評だ。
旧場外市場そばにある店舗。オレンジの庇とノルウェーの国旗が目印。