「十四代」や「風の森」など中田英寿が厳選した日本酒を、自宅で楽しめるサービスが開始。
「Sakenomy」はラベルを撮影したり、文字検索をするだけでその酒や酒蔵の情報にたどり着ける優れものの日本酒アプリ。全国の蔵を網羅したデータベースは世界最大級といわれ、累計20万以上のダウンロードを誇る。その「Sakenomy」と連動した日本酒専門ECサイト「Sakenomy Shop」が1月28日にオープンした。開発したのは、中田英寿さんが代表取締役を務める「JAPAN CRAFT SAKE COMPANY」。日本酒のECサイトはいくつもあるが、データベースとの連動は実に画期的。「Sakenomy」の情報に加え、なぜ中田さんは日本酒を購入できる場を新たにつくったのだろうか。
「飲食店でおいしい日本酒に出合ったとします。家で飲みたいな、と思った時、どこで買えるのかわからない。そんな経験はないでしょうか。というのも、日本酒の中でも地酒と呼ばれるものは、流通が限定されている場合がある。さらにホームページでオンライン販売していない酒蔵もたくさんあります。一方、コロナ禍で飲食店が時短を余儀なくされ、売上が減った影響は酒蔵にもおよんでいます。このままでは厳しい、という蔵元の声を聞いた時、酒蔵と個人をつなぐ仕組みをつくらなくてはと思いました。日本酒は伝統文化です。いまやらなければ、コロナ後も同じリスクは残ってしまいます。蔵元が投資することなく参加できて、消費者は飲みたい日本酒を自宅に届けてもらえるプラットフォーム。そんな両者をダイレクトに結ぶためのシステム開発を、この半年間進めてきました」