エッフェル塔で醸造された、100%パリ地方産のワインをご存じですか?
パリの中心、エッフェル塔で100%パリ地方産のワインがつくられていることをご存じだろうか?
地上からの高さ57メートル。パリの街を見下ろす絶景のフロアに昨年、ワインの醸造所が登場した。アドリアン・ペリシエ、ジュリアン・バンゲ、ジュリアン・ブリュスティのトリオが2015年に立ち上げた「ワイナリー・パリジエンヌ」によるプロジェクトだ。
フランス各地で収穫されたブドウを買い付け、パリの隣町モントルイユで醸造を行ってきた彼ら。17年には100%パリ地方産のワイン造りを目指し、ヴェルサイユ平野に葡萄畑を入手した。もともとパリ周辺のイルドフランス地方は、18世紀の終わりには45,000haもの葡萄畑を持つワインの産地だったそうで、彼らも標高140m、26haの畑で、シャルドネ、シュナン、ピノ・ノワールとメルローを栽培している。
昨年10月、ヴェルサイユの葡萄畑から運び込まれたメルロー種のブドウは1年の醸造期間を終え、先日瓶詰めが終わったばかり。100%メルローのオーガニックワイン「Chai de la Tour Eiffel」2019として、300本限定で販売を開始した。インターネット販売のほか、パリの高級食材デパート「プランタン・デュ・グー」でも入手できる。エッフェル塔では現在、この秋に収穫されたブドウの醸造が始まっているという。
Domaine la Bouche du Roi / Chai de la Tour Eiffel
1er étage de la Tour Eiffel, 75007 Paris, France
TEL:01-82-30-35-75
※料金、時間はエッフェル塔の見学に準ずる
https://la-bouche-du-roi.com