焼きそばブームが街に到来!? この夏は“じっくり焼き”にこだわった「焼きそばバル」がアツいのです。
夏においしい麺といったら、冷やし中華かそうめんか……。そういえば「焼きそば」も、縁日やバーベキューで楽しむ夏の食べ物というイメージがありませんか? そんな焼きそばの魅力はどこかジャンクなおいしさ……だったのは去年までの話です!
5月20日(金)、白金にオープンしたのが「無添加焼きそば BARチェローナ」です。風通しのいい店内は鉄板がメインのつくりとなり、全席が「鉄板カウンター」。店主がつくる焼きそばを、アツアツのままいただけるというわけ。
実際に焼きそばが調理されるのをのぞいてみると、まずは生玉子をパカッ! デフォルトで目玉焼きが乗るのはなんだか得した気分です(笑) しかも、割られた玉子は鉄板上でこんもりと黄身が盛り上がり、素材の上質さがうかがえます。こちらは京都府の大江町から届く「こだわり卵」だそう。
肝心の麺は、茹であがったものが鉄板にのせられます。蒸し麺を使うお店が多いなか、これがまさかの生麺です! 北海道産の小麦粉と弾力のある国産小麦粉をブレンドし、焼きそばに合うよう開発した麺は、茹で上げた後にいったん水でぬめりを取り、圧搾一番搾り製法の100%なたね油で焼かれます。
ここでもまた、焼きそばのイメージを覆すシーンが。よくあるようにほぐし炒めるのではなく、とにかく麺を動かしません。鉄板の上でじーっと焼かれると、片面がカリッと香ばしくなり、このメリハリが後々のおいしさにつながります。具材もまた、千葉県香取市の「アボカドポーク」や国産キャベツと上質なものばかり。味の決め手となるソースは、完全無添加。国産のリンゴやタマネギ、ニンニクといった自然の食材を濃縮しています。味のベースは醤油で、さらにカツオ、昆布、鶏ガラといったダシ、トマトなども入って、化学調味料を使っていないのにパンチのある味に!
仕上げにかけられるのは、国産の鰹節、いわし節、さば節をブレンドした魚粉、ローストしたエビとイカを使った自家製天かす、自家製しょうがの甘酢漬け、徳島県吉野川産の青のりと、こちらも万全。すみずみまでおいしさと安全性が追求された「無添加焼きそば」のできあがり。素材がいいだけでなく、焼きそば界で「片面焼き」といわれる、「こんがり」部分と「ふんわり、しこしこ」部分がランダムに楽しめる焼き上がりも秀逸です。決して奇をてらった素材や組み合わせを使うわけではなく、とにかくベーシックな焼きそばを極めた味といえます。
昼は近隣で働く人たちの胃袋を支える焼きそば店として、夜はお酒と一緒にちょっとした料理、そして焼きそばを楽しむバルとして。「塩サングリア」などお酒メニューにもオリジナリティがあり、この夏、入り浸りたくなる(なにしろまた食べたくなる)店です。(北條芽以)
無添加焼きそば BARチェローナ
東京都港区白金1-3-14 スリーエムコーポ1F
TEL:03-3444-8938
営業時間:11時30分~15時(14時30分L.O.)、17時~23時(22時L.O.)
無休
http://beatus.co.jp/celona/