復権を果たしたウイスキーの祖国。ウイスキー五大聖地の代表銘柄:アイリッシュウイスキー編
この記事では五大ウイスキーのひとつである、アイリッシュウイスキーの代表的な4つの蒸溜所を紹介する。
関連記事:マップでつかむ、ウイスキーの “五大聖地”の歴史。
ブッシュミルズ蒸溜所
アイルランド最古を謳い、1608年に現在のアントリム州で操業を開始したとされるブッシュミルズ。アイリッシュ伝統の3回蒸溜を踏襲し、100%アイルランド産のノンピート麦芽を使用したシングルモルトと、ブレンデッドとを生産している。
オールドジェムソン蒸溜所
スコットランド移民のジョン・ジェムソンが、ダブリンのボウストリートに創設した蒸溜所で生まれた「ジェムソン」。現在、生産はミドルトン蒸溜所に引き継がれているが、伝統の3回蒸溜によるスムースな味わいは健在。旧蒸溜所の見学ツアーも人気。
クーリー蒸溜所
1970年代から長く低迷したアイリッシュ。その復権の立役者が、87年創業のクーリー蒸溜所だ。ピート麦芽を使用し、2回の蒸溜を行うシングルモルト「カネマラ」をはじめ、多彩なウイスキーを生産。現在は、ビームサントリー社が所有する。
タラモアデュー蒸溜所
ライトでスムースな飲み口を身上とするアイリッシュの中でも、最も軽くまろやかな酒質をもつのが「タラモアデュー」だ。1950年代の蒸溜所閉鎖後はミドルトン蒸溜所で生産されてきたが、2014年に復活。新生蒸溜所の動向も、注目を集めている。
この記事は、2019年 Pen 10/15号「いま飲むべき一本を探して、ウイスキーをめぐる旅。」特集よりPen編集部が再編集した記事です。商品の価格は掲載時のものとなります。