新しい表現のなかにもきちんと伝統が存在する。和菓子屋「ヒガシヤギンザ」のさらなる挑戦。
“寒露”とは、二十四節気による10月8日~23日頃を表す表現。夜が長くなり、露が冷たく感じられる季節。空気が澄んだ秋晴れの過ごしやすい日々が多くなり、夜空を見上げるとより美しく輝く月を見ることができます。
日々の菓子屋「HIGASHIYA」と名付けられた一軒。「ヒガシヤギンザ」は、2009年10月に開店以来、日本人が誇る菓子の文化を、現代の暮らしに馴染む“ちょうどいい”存在にしたい、そして、季節感や旬の意味合いを大切にしながら、毎日でも食べられるデイリーユースな和菓子をつくりたい――。そんな想いでこれまで歩んできました。
“菓子屋の概念を変えたいという思いがあった。 店を見つけてくれた人。そして少し勇気を出して扉を開いてきてくれた人と一緒に、新しい世界を共有したいという思いがあった。それは銀座に店を移したいまも、変わらない――。”(緒方慎一郎 著『HIGASHIYA』より)
2015年9月16日、7年目を迎えるにあたり、より洗練された「ヒガシヤギンザ」の世界観を届けるべく、リニューアルオープンを果たしました。エレベーターを降りると、ロゴマークを大きく配した胡粉暖簾と暦に沿った設えが出迎えてくれます。菓子売り場では、高級チョコレートのような存在を放つ「ひと口果子」や、いままでにないスティックタイプの「最中」などを、凛とした桐箱に詰め合わせ、“現代の贈り物にふさわしい”かたちを提案します。
そして、奥に進むと、現代における“日本のティーサロン”がお目見え。日本人の豊かな感性が育んだ暦“二十四節気”に基づく、「ヒガシヤギンザ」茶房独自の術で、グローバルに通用する新しい日本茶の世界を展開します。自然の摂理のなかで、季節のものをいただくことを軸にした新たなお茶、酒、食事のメニューを堪能できます。
より魅力を増した「ヒガシヤギンザ」を訪れ、ほんの束の間、日本の伝統美にふれてみてはいかがでしょうか。(外川ゆい)
HIGASHIYA GINZA ヒガシヤギンザ
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル2F
TEL:03-3538-3230
営業時間:売店11時~19時/茶房11時~21時LO(日祝~18時LO)
定休日:月曜(祝日の場合は翌火曜)
http://www.higashiya.com/