豆乳、アーモンドの次は、オートミルク?
スウェーデンは昔から乳製品が豊富で種類も多い。しかし、昨年からスーパーの棚にある異変が。植物製ミルクが急増し、いまや牛乳製品とほぼ同面積で陳列されている。一時は生産が追いつかず、その棚が空になるほどだった。そのきっかけをつくったのがオーツ麦を使ったミルク「オートリー」だ。ルンド大学で研究・開発され、2001年に誕生。ラクトース(乳糖)フリーを求める人やヴィーガン向けに細々と売られていたが、牛乳より温室効果ガス排出量が約75%少ないというキャンペーンを展開したところ、環境問題に敏感な国民にウケて一般家庭にも普及。だが、「牛乳はやめよう」と謳う広告に酪農家や農務省が激怒、社会論争にも発展している。