庶民の味方・ブイヨンが、復活のきざし。
PARIS パリ

庶民の味方・ブイヨンが、復活のきざし。

文:髙田昌枝

ベル・エポックの内装は歴史的建造物に指定。

看板料理「カーン風トリップ(牛の内臓のシードル煮込み)」10.90ユーロ

19世紀に誕生した、庶民のために安くて美味い定番料理を出す店、ブイヨン。ベル・エポックの時代に流行し、いまは当時の雰囲気を残すアドレスがわずかに残るのみ。ところが最近、歓楽街のピガール界隈に「ブイヨン・ピガール」が登場、さらに有名店「シャルティエ」もモンパルナスに2号店を出店と、再び注目されている。
そんななか、ヘミングウェイやオスカー・ワイルドも訪れた1832年創業の老舗レストラン「ファラモン」が、新世代オーナーのもと、ブイヨンのコンセプトを掲げ再出発。ベル・エポックの装飾も見事な店内で、リーズナブルで典型的なブイヨン料理を楽しめる。往時に思いを馳せながら、庶民派料理を楽しんでみてはいかが。

Le Petit Bouillon Pharamond

24, rue de la Grande Truanderie, 75001 Paris
最寄り駅:ETIENNE MARCEL, LES HALLES
TEL:01-40-28-45-18
営業時間:12時~24時
無休
www.pharamond.fr

庶民の味方・ブイヨンが、復活のきざし。