パリを代表する高級ホテル「ル・ムーリス」のシェフ・パティシエ、セドリック・グロレは、青リンゴやライムなど果物をそのままかたどったスイーツで知られ、数々の賞を受賞している。このほどホテルのすぐ脇にグロレのショップがオープン。人気スイーツが、レストランのテーブルに着かずとも、自宅で味わえるようになった。　
ガラスのファサード越しに、パティシエたちがクッキーやマドレーヌを焼き、タルトを仕上げる姿が見える。季節のスイーツ5種類は3週間ほどでラインアップが変わり、売り切れ次第閉店するためいつも行列が。素材の甘さを活かした軽いスイーツを、テイクアウトでぜひ。

去る5月にソーホー地区に誕生したグッチの新店舗、「グッチ ウースター」。一歩踏み入れると目に飛び込んでくる巨大スクリーンや、ユニフォームではなく最新のコレクションを各々着こなす店員たち。シンプルな外観とは裏腹に、店内はこれまでのラグジュアリーブランドの旗艦店のイメージを覆す、和気あいあいとした雰囲気だ。　
ファッションのみならず、食器や壁紙など「グッチ デコール」コレクションのアイテムも購入可能。グッチらしさを象徴するようなビデオ作品などを3Dスクリーンで楽しめる映写室を備えているのも、この店ならでは。ブランドの世界観を体験できる、スペシャルなスペースだ。

シンガポール動物園は、マンダイ地域の自然保護区である熱帯雨林の一部を利用し、動物をより自然な状態で見せる「オープン・ズー」のコンセプトで有名だ。今年で45周年を迎える記念行事のひとつとして、期間限定の夜間イベント「レインフォレスト・ルミナ」をスタートさせた。　
これは、熱帯の自然とシンガポールの文化を表現した、1㎞にもわたるマルチメディアのインスタレーション。インタラクティブな仕掛けが満載だ。隣のエリアでは人気の夜間動物園「ナイト・サファリ」も開催されているので、併せて楽しむのもお薦め。日中とはがらりと表情を変えるジャングルを、この夏は探索してみよう。

伝統的な低層のショップハウス（店舗住宅）が並ぶチャイナタウンの中でも、特に美しい街並みが残るダクストン。このエリアに、デザインホテル「シックス・センシズ・ダクストン」がオープンした。　
まず注目したいのは、そのインテリア。イギリスを拠点とするデザイナー、アヌーシュカ・ヘンペルが手がけた。中国の磁器を使った壁面装飾や、マレー様式の透かし彫り、フランス風の窓など、このロケーションがもつ文化的背景を活かし、東西の美意識を融合したデザインが魅力だ。　
漢方医によるウェルネスチェックを受けられたり、中庭でヨガを楽しめたりと、ここだけの特典も満載。心身のリフレッシュに、ぜひ宿泊してほしい。

伝説のBBQシェフとの呼び声も高いアダム・ペリー・ラングが、ステーキ店「APL」をオープンした。フレンチに影響を受けており、肉の焼き方などを取り入れているラング。ビストロとアメリカのステーキハウスを融合させた店を目指す。　
彼が最もこだわるのは、肉本来の旨味を最大限に引き出すドライ・エイジング。店で提供する肉は自社熟成庫で徹底管理しており、100日間かけて熟成させることで、旨味を増している。また、鍛冶技術を学んだラングは、店で使うナイフを自ら鋳造。テーブル用のナイフも、熟成肉の味わいを最大限に活かすオリジナルを使用している。肉好きならぜひとも訪れたい、究極の店だ。