【今月のPenお薦め3本】ちょっと「いい日」に乾杯したい、日本産スパー...

【今月のPenお薦め3本】ちょっと「いい日」に乾杯したい、日本産スパークリング

文:鹿取みゆき

毎回、テーマに合わせて酒のプロが選りすぐりの3本を紹介するこの連載。初回は、ちょっといいことがあった時に開けたい、お手頃価格の日本産スパークリングワインを取り上げる。この2、3年に新発売になった3本だ。


1.フレッシュで爽快、豊かな果実味が身上の亜硫酸無添加

まずは「ファンピーロゼ泡」。私がこのワインに出合ったのは日比谷のビストロ「バーマン」。薄く濁っているのに果実味がクリア、それでいて味わいが豊かで驚いた。その果実味を酸が支えており、後味はきりっと切れる。スペアリブのローストともいけた。造り手の掛川史人さんが名付けたという、ファン(楽しい)とハッピー(幸せ)の造語のファンピーという名前も、ラベルデザインもポップだ。


カーブドッチワイナリー ファンピーロゼ泡 2020
薄濁りの茜色。豊かで絶え間ない泡立ち。パイナップル、マンゴーなどトロピカルフルーツの香りが立ち上がる。果実味にあふれ酸も豊か。多彩な食事と合わせやすい。まさに初夏のスパークリング。¥2,530/カーブドッチワイナリー(TEL:0256-77-2288)

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