「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン」の秋冬コレクショ...

「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン」の秋冬コレクションが発売開始! 今季はモダンブリティッシュで上品に。

文:海老原光宏

シックな色味とトラディショナルアイテム。今シーズンのユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソンは大人な佇まいだ。左:コート¥12,900、シャツ¥2,990、パンツ¥4,990、マフラー¥1,500 右:コート¥7,990、セーター¥3,990、パンツ¥4,990 ※価格はすべて税抜き

ユニクロと英国のブランド、ジェイ ダブリュー アンダーソンによるカプセルコレクション「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン」の2020年秋冬コレクションが10月16日(金)発売となる。毎シーズン、デザイナーのジョナサン・アンダーソンらしいポップさが魅力のこのコラボレーション。今シーズンのテーマは「A Day in London」。閑静な街ノッティングヒル、マーケットに向かう肌寒い朝の散歩、お気に入りの本を読みながらくつろぐ午後など、ロンドンのライフスタイルをイメージ。チェックやダッフルコートなど英国の定番、温かみある落ち着いたカラーパレットなど、大人の男が着たくなる魅力にあふれている。

英国海軍から一般化したダッフルコートはダブルフェイス生地で登場。ボリューミーなマフラーはアクセントにぴったりだ。コート¥12,900、セーター¥3,990、パンツ¥4,990、マフラー¥1,500、バックパック¥3,990 ※価格はすべて税抜き

ロンドン・ファッションシーンを牽引するジェイ ダブリュー アンダーソンは、性差を超越したスタイルで、昨今のジェンダーレストレンドの先駆けとなった。フォルムやボリュームのバランスが面白く、モダン。このユニクロとのコラボでは、アバンギャルドさを隠し味程度に抑え、彼のトラディショナルな部分を発揮したリアルクローズに仕上がっている。アンダーソンは総じてクラフトや服装史など先達への造詣が深く、単なる前衛ではないことを実感させられる。そもそもベーシックな洋服の基盤をしっかり勉強した上で新しく、斬新に壊してくる。ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソンではそのファンダメンタルな部分を楽しめる。しかも安価にだ。

ウィメンズもベーシックな色味でシンプルなアイテムがそろう。ワイドパンツは男性でも着用できそうだ。左:ブルゾン¥4,990、セーター¥3,990、パンツ¥3,990 右:コート¥4,990、ワンピース¥3,990、ソックス¥390 ※価格はすべて税抜き

2020年春夏からキッズコレクションも展開している。同様のディテールで、ファミリーで楽しめる。背景は日本人銭湯絵師・田中みずきが描いたノッティングヒルの街並みだ。

昨年の秋冬は、イギリスの大自然をテーマにアウトドアテイストにあふれ、ビビッドなカラーブロックのフリースが特にアイコニックかつ機能的だった。しかし今秋冬は一転、シックなアーバンスタイルを提案。

アンダーソンにメールインタビューを行ったところ、「今シーズンは、余分なものをそぎ落とすことで、私らしさとユニクロを組み合わせたデザインをつくり出しました。ブリティッシュ・クラシックを再解釈したスタイルでロンドンを探検します」とコメント。

イメージの引き出しが多いゆえ、1シーズンで3ブランド手がけることもできるのだろう。ユニクロとのコラボレーションについては、「ジェイ ダブリュー アンダーソンの民主化です。素晴らしいデザインと手頃な価格で提供することで新しいオーディエンスにリーチします」と、とても蜜月のようだ。ベーシックからモードまで、自分らしさを表現できる非常にバランス感覚が良いデザイナーだろう。

デザイナーのジョナサン・ウィリアム・アンダーソン。北アイルランド生まれ。 2008年に自身のブランドを創立し、同年 ロンドンファッションウィーク期間中にメンズレーベルを発表し、このデビューコレクションが高い評価を受ける。その後、数々の賞に輝く国際的にも名高いブランドへと急成長した。ロンドンを代表する新世代デザイナーとして注目を集めている。2017 年秋冬より「 ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン」 コレクションをスタート。

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