映像作家・山田智和が偏愛する、小粋なデニムガウン

映像作家・山田智和が偏愛する、小粋なデニムガウン

写真:加藤佳男 文:力石恒元 イラスト:阿部伸二(karera)

山田智和(やまだ・ともかず)●1987年、東京都生まれ。映像作家、映画監督。シネマティックな演出と現代都市論をモチーフとした映像表現を実践する。ミュージシャンの米津玄師やあいみょん、サカナクションなどの話題曲のMVを手がけている。

CMやMVなどで優れた映像作品を手がけ、国内外のアワードで華やかな受賞歴を誇る山田智和さん。仕事とプライベートの境がないほど多忙を極める彼がよく着ているのが、グラムのデニムガウン。浴衣とデニムジャケットをクロスオーバーさせたようなデザインは、山田さんのライフスタイルとも重なる。

「ばさっと羽織るだけで品よくさまになるし、デニムなので着込むほどに味が出てくる。そのバランスがちょうどいいんです。仕事では作業着として、プライベートでは軽い羽織りとして愛用しています。場所や場面を選ばず、ボーダーレスに着続けられる定番です。よく着ている白Tシャツとも合います」

楽で、汎用性が高い。自身の服選びのポイントに適っていることはもちろん、海外で撮影する際にも役立つという。

「現地のスタッフに『サムライ?』なんて言われて、会話のつかみがいい。言語を超えた円滑な対話のきっかけにもなります」

知人から「いつも同じ服装だね」と言われることが多いようだが、それは山田さんの意図でもある。映像表現の世界は常に移り変わるため、自分の中に感性の基準点が必要だ。そこを意識して、“マイ・スタンダード”を身に着けているという。


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イメージの力を信じ、言葉以上に語れる映像を。

4年ほど前にスタイリストのしげたまやこさんが、丈を直してプレゼントしてくれた思い出の品。「人とのつながりを感じる服のほうが、自分の定番になりやすい。すごく気に入って、2年前にもう一着同じものを買い足しました」

※Pen2020年9/15号「あたらしい定番と、自分のための定番」特集よりPen編集部が再編集した記事です。

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