実験器具×レザーという異色の組み合わせが話題を集める、...

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Vol.37 写真:安達紗希子(CROSSOVER) 文:森下隆太

実験器具×レザーという異色の組み合わせが話題を集める、「エンダースキーマ」のフラワーベース

実験器具を花入れとして用いることで、空間に“違和感”をもたらすエンダースキーマの新しいコレクション。ビーカー、フラットボトム・フラスコ、エルレンメイヤー・フラスコ、ケルダール・フラスコ、ペトリ・ディッシュなど全5タイプが揃う。シボネのオンラインストアにて限定のビッグサイズモデルと合わせて発売中。全国のエンダースキーマの取扱店舗では2020年6月中旬発売予定。

人々の働き方がこれほど急に変わるなんて、誰が予想しただろう。家で過ごす時間が多くなったいま、少しでも快適に過ごせるようにさまざまな工夫を凝らす機会も増えている。今回ピックアップしたフラワーベースも、日々の暮らしを優しく彩る一服の清涼剤になるだろう。

ヌメ革に特化したアイテムで人気を博し、国内ブランドの中でも独自の立ち位置を築いたエンダースキーマ。新作は「サイエンス ベース」という名の通り、ビーカーやフラスコなど実験器具を花器に仕立てている。ベースとなっている器具の中には、実際にさまざまな研究機関をはじめ化学や生物の授業でも使われているガラスメーカー、ハリオのものも。ドリッパーやサーバーなど、コーヒー器具で馴染みのある人も多いかもしれない。それをブランドのシグネチャーマテリアルであるヌメ革がぐるりと覆う。従来のフラワーベースとは異なる新鮮な印象だ。無機的な工業器具と温もりあるレザーがひとつのプロダクトとなることで生み出された“違和感”といえる。

美しくも力強いステッチが特徴のレザースリーブ。肉厚ながら優しい手ざわりのヌメ革は、このブランドの専売特許だ。ビーカーは実際に工業用として使われているもので、目盛りもきちんと振られている。

フラットボトム・フラスコはレザーの網で覆われ、挿した草花が見えるような仕掛けに。大ぶりなサイズなので、一輪挿しとしてはもちろん、サクラなど枝ものを生けてもさまになる。

ケルダール・フラスコも網で覆われているが、こちらは上部をロープで吊るすこともできる。定期的な水の入れ替えが必要ないドライフラワーなどと好相性だ。

もともとエンダースキーマというブランドは、そんなアプローチを得意とする。人気スニーカーをオマージュし、そのフォルムをすべてヌメ革で表現したことがブランドアイコンとなった。そしてモチーフのひとつとして用いたアディダスからラブコールを受け、ワールドワイドなコラボレーションを発表するに至ったという一連の流れは、ファッション業界におけるちょっとした事件だった。

既存の機能やイメージに捉われず、再解釈/再構築を行うことで、見慣れたものの新しい可能性を切り拓いてきたエンダースキーマ。サイエンス ベースの和訳には「化瓶」という言葉が当てられている。デスクに置かれた今作がビデオ会議の際にチラリと映り込めば、「それどこの?」とひと盛り上がりは間違いない。時勢にも合う洒落モノの登場である。

「エンダースキーマ」サイエンス ベース
【価格】
ビーカー(100ml)¥5,500(税込)
ビーカー(300ml)¥7,700(税込)
フラットボトム・フラスコ(2000ml)¥22,000(税込)
エルレンメイヤー・フラスコ(500ml)¥9,900(税込)
ケルダール・フラスコ(2000ml)¥22,000(税込)
【素材】ガラス、レザー
【問い合わせ先】CIBONE
www.cibone.com
e-mail:info@cibone.com
※ 現在、店舗休業中のため問い合わせはメールにて受付中
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