クラークス meets ジャマイカ! ラスタカラーで美しく変身した限定...

クラークス meets ジャマイカ! ラスタカラーで美しく変身した限定コレクションが新登場

文:高橋一史

ラスタカラーで定番をモダンに飾った限定コレクション、「ア コレクション インスパイアード バイ ジャマイカ」のデザートブーツ(左)とワラビー(右)。デザートブーツ ¥26,400(税込)、ワラビー ¥27,500(税込)

アメリカに統治された戦後の日本人が彼らのライフスタイルに憧れてジーンズを穿きコーラを飲み、この国発祥のローファーシューズを学生制服にまでしたように、ジャマイカ人にとってイギリスは特別な存在のようだ。スペインの植民地時代を経てから同国に統治され、現在もイギリス連邦加盟国という歴史がある。イギリスにはジャマイカ移民が多く、レゲエのルーツであるスカがイギリス的な大衆音楽になり世界中に広まった。ジャマイカ人はご当地なまりのジャマイカ英語を話し、ダンスホール・レゲエで言葉のインパクトを炸裂させる。ふたつの国のカルチャーは相互に絡み合い、決して切り離せない。

イギリスのカジュアルシューズを代表するクラークスが、いまもジャマイカでストリートスタイルのステイタスになっている背景にはこうした歴史がある。彼らは冷蔵庫でシューズを冷やし、歯ブラシでスエードレザーの毛足を整えてケアする。その様子は記事最後に掲載した、クラークス愛を歌ったジャビラーニの2019年のヒットソングPV映像でも見ることができる。伝統としてクラークスに関する曲がほかにも多数存在するのが、レゲエカルチャーの面白さだ。

このジャマイカをクラークスがリスペクトした「ア コレクション インスパイアード バイ ジャマイカ」は、スタイリッシュな顔つきの限定コレクション。デザートブーツ、ワラビー、デザートトレックの3型で計5モデルが国旗のラスタカラーをまといグラフィカルに生まれ変わった。都会的な服装にさりげなくエスニックな味わいを足すのに最適なデザインだ。色はブラックとイエローの2タイプで、色鮮やかなステッチに彩られ、ひし形の国旗を連続させた柄のテープがアクセント。写真ではシューレースがついたままのレザータグを外せば、さらにシンプルな印象になる。

なにより佇まいが美しいのが、このコレクションが丁寧につくられていることの証。これまでクラークスを愛用してきた人もワードローブに加えれば、いつもの服装を新鮮な表情に変えられるだろう。

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