原宿のバーバーショップから洗髪料が新登場。爽快なミントで夏男の頭もすっきり!
アメリカのライフスタイルは戦後すぐから日本の男たちの憧れだった。1960年代に社会現象になったアイビースタイルは、日本独自の解釈を加えてしだいに「アメトラ」へと変化。そのアメトラは「アメリカよりアメリカらしい」と言われるほどの完成されたスタイルになった。こうした我が国で近年、新たなムーブメントとして広がっているのが本物志向の理容室、バーバーショップである。
黄金時代にタイムスリップしたように凝りに凝ったインテリアの店内では、ヴィンテージのバーバー椅子が鎮座して客を迎え入れる。クラシックな服装の理髪師たちが髪をポマードでビシッと撫で付け、シャツの袖をまくり腕のタトゥーを覗かせる。現在のジェンダーレス社会でも女性たちに遠慮する必要なく、趣味の世界に浸れるのがバーバーショップの醍醐味だ。肩身が狭くなった “男くささ” を解放できる貴重な場でもある。
こうした温故知新なバーバーカルチャーを牽引するのが、2015年に東京・原宿に第1号店ができた「ミスターブラザーズ カット クラブ(MR.BROTHERS CUT CLUB)」だ。彼らは日本のレジェンドである北海道の「理容室アパッシュ」とタッグを組んでオリジナルの水性ポマードを開発。日本人の硬い髪質に合い、洗い流しやすいポマードを17年に「ブロッシュ(BROSH)」の屋号で発売開始した。このたび新製品としてラインアップに加わったのが、シャンプーとリンスである。整髪料で整えた洒落者の頭をすっきりと清潔にする、待望のアイテムである。
ヴィンテージふうラベルを眺めつつシャンプーを手に取ると、ぶわっとミントの香りが鼻を突く。軽く泡立て洗いはじめると、頭皮全体に爽やかさとメントールの心地いいクールさが広がっていく。夏にぴったりな清涼感だが、トニックシャンプーのような刺激はない。洗い流しても爽やかなままで、髪もきしまず指通りがいい。もちろん髪につけていたブロッシュ製のポマードは、シャワーの湯とともにどこかに消え失せた。
一方でリンスは、一味違う仕上がりだ。香りはボタニカルなグリーンハーバルで、心まで穏やかにケアされるかのようだ。シャンプーの香りとの調和も良好である。どちらも香りは洗髪後にほどなく消えるので、誰でも安心して使えるだろう。
製品の販売は公式オンラインストア、ミスターブラザーズ カット クラブ全店舗(原宿、中目黒、大阪・南堀江と中崎西)、ブロッシュ取扱店にて。こだわりのバーバーショップになかなか行けない人でも、自宅で毎日アメリカン気分に浸れる嬉しい製品の登場だ。