SF映画『E.T.』の名シーンを彩った、不朽のアメカジアイテム6選
1980年代を代表する大ヒットSF映画で、当時のアメリカのライフスタイルを知る上で絶好の教科書でもあるスティーブン・スピルバーグ監督作『E.T.』。そんな名画を彩った80年代の“アメカジ”の名品を紹介しよう。
『E.T.』の中でも特に印象的かつ涙を誘うのは、主人公エリオット(ヘンリー・トーマス)の顔に近づけたE.T.の指先が光り、「イツマデモ、ココニ、イルヨ」と話して心を通い合わせるラストシーン。この場面でエリオットが着ていたのが、赤のスウェットパーカ。E.T.の指先の光や心臓部の輝きが、まるでエリオットの赤いパーカとリンクしているようだ。本来はスポーツのトレーニング用に開発されたアイテムだが、1980年代にはアメリカでは普段着として着用されるようになっていたことが『E.T.』からもわかる。
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『E.T.』の舞台として描かれているのは、都心から離れた「サバービア」と呼ばれる郊外の新興住宅地で、エリオットの家は極めて一般的な中流家庭。こうしたアメリカ郊外の中流家庭を象徴するのが、エリオットがよく着ていたチェックのネルシャツだ。ネルシャツの起源は17世紀イギリスの農民の作業着という説が有力で、1930〜40年代にアメリカで多くのワークウエアブランドが採用。70年代にはファッションアイテムとして親しまれるようになり、エリオットのように80年代のアメカジを気取るなら絶好のシャツと言えよう。
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その保温性の高さから、インナーとしてはもちろんのことトップスとしても活躍するサーマルカットソー。最近でも人気は高く、さまざまなブランドから発売されているが、『E.T.』ではエリオットがまるでユニフォームのように全編を通して着ている。ネルシャツやスウェットパーカと重ね着したり、夜には部屋着やパジャマ代わりに上下で着用したり…。機能的でありながらいろいろな着こなしが可能で、コロナ禍のステイホームでもぜひ選んで欲しいアメカジの名品アイテムだ。
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エリオットとその仲間たちは劇中でBMXを乗り回し、最後にはE.T.とともに空を駆け巡る。エリオットはE.T.と初めて遭遇した翌日にもBMXに乗って捜索に出かけており、その時に彼が背負っているのが「デイパック」。ハイキングや登山での利用を想定されたアイテムだが、いつしか通学などで使われるようになった。同じようなヨーロッパ式の「リュックサック」が紐で縛るのに対して、開口部にファスナーを用いたのが機能性を重視するアメリカらしい革新性と言えよう。
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北米の4大プロスポーツリーグといえば、フットボールのNFL、野球のMLB、バスケットボールのNBA、アイスホッケーのNHL。『E.T.』では当時からフットボールの人気の高さが伺え、エリオットは家の中でもフットボールのユニフォームをモチーフにしたVネックのフットボールTシャツを着用している。日本でも1970年代の中頃にアメカジのマストアイテムとして大流行したもので、今再び注目してもいい名品ではないだろうか。
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エリオットの母メアリーは夫と別居中で、父親のぶんも子どもの面倒を見ている。E.T.の存在に驚きながらも、最後はE.T.とエリオットの別れを暖かく見守る彼女が自宅で着用していたのが、当時のアメカジに欠かせないデニムウエアのオーバーオールだ。メアリーが着用していたのは色の薄いライトデニムで、オーバーオールの名品と言われるアメリカのリーの製品に似ている。最近、女性を中心にオーバーオールが再び人気を集め、リバイバルの兆しが感じられるアメカジの逸品だ。
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