国内2号店を銀座にオープンした、アート好きを虜にする中国発ブランド單農...

国内2号店を銀座にオープンした、アート好きを虜にする中国発ブランド單農(DAN NONG)に注目。

文:佐野慎悟

雄大な中国の大地と繊細でアーティスティックな感覚が融合した、オリジナリティあふれる單農の世界観。2020-21年秋冬コレクションのイメージビジュアルから。

映画のワンシーンのようなイメージビジュアル。單農のウエアはあくまで着るものの個性に寄り添い、洗練された人間像を静かに描き出す。

アーティストや建築家といった感度の高いクリエイターたちが厚い信頼を寄せる、中国・広州発のファッションブランド單農(DAN NONG)。早くも話題の国内2店舗目の「單農DANG NONG松屋銀座店」が2月23日に松屋銀座5階でオープンした。

單農はもともとオーナー兼デザイナーのDNが自分自身と友人のアーティストたちのためにオーダーメイドで服をつくっていたところ、その評判がアート業界で瞬く間に広がり、2013年に正式にスタートしたブランド。現在立ち上げから9年目にして、既に中国国内に117の直営店を展開するほどの人気ぶりだ。日本でも20年10月に東京・南青山に初の海外旗艦店である「單農DANG NONG青山店 」をオープンして以来、その存在感はファッションシーンで着々と高まっている。

中国やイタリアの高品質な素材を随所に取り入れつつも、全素材の60%近くを占めているのは日本製の素材だ。和紙を織り込んだ生地をはじめ、伝統的な染織、和装に使われる技法などを多用する一方で、天然のコットンのような手触りのポリエステルやシルクのような光沢をもつトリアセテートなど、日本の繊維会社が開発した最先端の素材も柔軟に取り入れている。“現代のクラシック”をテーマに掲げる單農では、シンプルながら素材やディテールのニュアンスにこだわった、アート業界も一目置くワードローブが揃う。

「單農DANG NONG松屋銀座店」の内観。ミニマルなインテリアが居心地のよい空間を演出する。3月14日まで建築家・プロダクトデザイナーの黒川雅之が手がけるブランド、ひあ(HERE)やKブランドのインテリアグッズを展示販売する期間限定イベントも開催している。

シンプルで力強いブランドロゴは、クラシックな朴訥さとエレガンスを併せもつブランドの世界観を体現。デザインの中にもたびたび漢字が登場し、オリエンタルな雰囲気を添えている。

單農DANG NONG松屋銀座店

東京都中央区銀座3-6-1 銀座松屋 5F メンズクリエーター

TEL:03-3567-1211
営業時間:11時〜19時
不定休
https://dannong.official.ec

※営業日時・内容などが変更となる場合があります。事前に確認をお薦めします。

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