2011年のローンチ以来、ニューヨークを代表するブランドとなった「トッド スナイダー」がトライベッカに開いた店が好評だ。
自身のブランドを立ち上げる前は、J.クルーのデザイナーだったトッド・スナイダー。当時、酒屋だった店舗をJ.クルーのショップへとリノベーションし、大きな話題を呼んだ。そんな思い入れのある店が閉店したのを知り、本人自ら不動産屋に連絡、今度はトッド スナイダーのショップにつくり替えたという次第。既存の雰囲気を活かしたヴィンテージな空間には、彼が選んだオブジェやアートも並ぶ。ショップ限定アイテムは、開店ほどなくして完売に。見事に復活を果たし、地元っ子も大喜びしている。

ミラノにはマルペンサとリナーテのふたつの空港があるが、ミラノ市内からアクセスがいいのは断然後者。そのリナーテ空港が2019年の7月から約3カ月の改修工事を経て、リニューアルを遂げた。
工事は15～20年おきに行われているが、今回は滑走路をはじめ、保安検査場、出入国審査、検疫、手荷物受け取り、VAT払い戻しカウンターなどが新しくなった。新しい機器も導入し、さまざまな手続きがスムーズに。館内は明るくクリーンな印象で、ショッピングゾーンには特に力を入れ、土産物店や飲食店を増やした。さらに新しくリラックスゾーンができスパもオープン。市内から近くて便利なリナーテ空港が、ますます使える空港になったと話題だ。

世界7都市に展示スペースをもちアートを牽引している「ペースギャラリー」が、フラッグシップとなるギャラリーをオープン。2020年にギャラリーの創立60周年を迎えるとあって、気合いは桁違いだ。
 8階建ての広さ約7000㎡という大規模な建物で、約1500㎡の展示室が4つ設けられている。展示空間に柱がないので自由度が高く、インスタレーション、ライブパフォーマンスなどさまざまなアートに対応可能。さらに6階には屋外展示スペース、1万冊の蔵書をもつ予約制の図書室や保管庫などもあり、もはやミュージアムといっても過言ではない規模。ニューヨークから、メガ・ギャラリーという次の潮流が始まるかも?!

スウェーデンは昔から乳製品が豊富で種類も多い。しかし、昨年からスーパーの棚にある異変が。植物製ミルクが急増し、いまや牛乳製品とほぼ同面積で陳列されている。一時は生産が追いつかず、その棚が空になるほどだった。そのきっかけをつくったのがオーツ麦を使ったミルク「オートリー」だ。ルンド大学で研究・開発され、2001年に誕生。ラクトース（乳糖）フリーを求める人やヴィーガン向けに細々と売られていたが、牛乳より温室効果ガス排出量が約75%少ないというキャンペーンを展開したところ、環境問題に敏感な国民にウケて一般家庭にも普及。だが、「牛乳はやめよう」と謳う広告に酪農家や農務省が激怒、社会論争にも発展している。

1日に30万人以上が利用するベルリン中央駅。市内を縦横無尽に走る近郊列車はもちろん、都市間を結ぶ特急や国際列車の乗り入れもある7万㎡の広大な駅だ。窓口や案内所は常に長蛇の列で、列車遅延の際は混雑に拍車がかかる。そこで人員不足による対応の遅れを解決すべく導入されたのが、AI搭載の案内ロボット「セミ」だ。
「なにかお手伝いできることがありますか?」と気さくな口調で話しかけてくるセミだが、表情の不気味さ故か誰も近寄らず、相変わらず人間のスタッフの前に行列ができている。CO2削減に向けて公共交通機関の無償化が検討されるなど、鉄道の重要性が増す中、気さくに愛されるロボットとなるのか、はたまた奇策で終わるのか⁉