丸一日過ごしても飽きない、ウエストハリウッドのヒップな定宿。
ウエストハリウッド中心の住宅街にあるブティックホテル。数年前にスタイリストの熊谷隆志さんからリコメンドしてもらい、いまとなってはロサンゼルス滞在時の定宿となっています。
オーナー家族はホテルを営むかたわら、クリエイターたちのサポートも行っているのがユニークなところ。
全体のデザインはボヘミアンですが、少しヴェネツィアテイストも模倣されていて、一言では表現しづらい、なんともロサンゼルスらしいホテル。
そこで戯れるゲストはハリウッドに住む階級社会好きなクリエイターたちが多く(ビバリーヒルズとは異なる客層)、オーナーの知り合い含め、ホテル側が許可するゲストだけは気軽に利用できる仕組みになっています。宿泊ゲスト以外でこの施設を利用できる人は、ハリウッドでイケてる(ヒップスターの)証拠なんです。
ルーフトップのレストランでの朝食も最高だし、夜に敢えてここのレストランでディナーをするのもおススメ。小さなスペースですが、アート、装飾、家具、備品含め抜群のセンスがうかがえ、料理の味も悪くありません。
私はこのホテルで丸一日を過ごす事がよくあります。ルーフトップのプールサイドで朝食をとった後、だらだらと本を読んだりして、午後はビジネスパートナーとルーフトップで打ち合わせをする。ホテルのスタッフは皆ハリウッドで役者を目指していたり、元経験者が多いのも魅力のひとつで、飽きさせないもてなしをしてくれます。夕方になるとシアタースペースに移りチルアウト。夜はブルースやアシッドジャズなどの生演奏を聴きながら酒を嗜むのも最高のひと時です。
チェーンの高級ラグジュアリーホテルに慣れてしまっているエグゼクティブ層は、違和感を覚えることもあるかもしれませんが、ここは私のフェイバリット・ホテルのひとつです。
8822 Cynthia Street, West Hollywood, CA 90069