COSがミラノで披露した、空と建築の美をシェアするインスタレーションの動画が公開中。
去る4月に開かれ、世界中から多くの人が訪れたミラノ・デザインウィーク。昨今は家具メーカーのみならず、異業種企業のプレゼンテーションも活発です。なかでも、ファッションブランドのCOSは、過去に建築家の藤本壮介やデザインデュオのスタジオ・スワインらを起用した特別展で注目を集めてきました。7度目を迎えた今年は、環境を取り込んだ作品で知られるアメリカのアーティスト、フィリップ・K・スミス3世を抜擢。初の屋外展示で大きな話題を呼びました。
会場は、ルネサンス期の邸宅パラッツォ・イジンバルディ。列柱に囲まれた中庭に、すり鉢のように外に広がる傾斜をつけて鏡が並べられています。スミス3世は次のように説明してくれました。「空と歴史的な建築をどのように調和させるかを考えました。歩きながら眺めると、建物や空の映り込みが変化していきます」
板状の鏡の形でシャープに空と建物が切り取られ、その連続が新たなイメージをつくり出していきます。見る位置や時間によって、見えるものがまったく異なるのです。COSのクリエイティブ・ディレクター、カリン・グスタフソンに尋ねると、「一人ひとりが唯一の体験ができる作品」と賛辞を送り、ブランドの姿勢をこう語りました。「COSはアートから多くのインスピレーションを得ています。この豊かな体験を多くの人と共有したい。それがこうしたプロジェクトを続ける理由です」
作品の題は『オープン・スカイ』。美しい空を取り込んで人々とシェアする開かれた作品は、COSのブランド哲学と呼応するものです。いま、このインスタレーションの動画が公開中。COS×フィリップ・K・スミス3世がシェアしたミラノの空を、ぜひ見てみてください。
問い合わせ先/ COS www.cosstores.com/jp