ハワイのハレクラニのオールデイダイニング「ハウス ウィズアウト ア キー」が上陸。
岬の突端という地形を活かし両翼に分かれた宿泊棟は、天然温泉を備えた5室のヴィラと47室のスイートを含む全360室。客室は、海への眺望を最大限に切り取るため、敷地に沿わせて建物を細かく分け、全室オーシャンビューを実現した。空間デザインはニューヨークのシャンパリモー・デザイン、景観はハワイのベルト・コリンズが手がけ、恩納村の雄大な自然に調和するように赤瓦や花ブロックなど沖縄のエッセンスを加えている。特筆すべきは、ハワイから継承された「セブン・シェイズ・オブ・ホワイト」を採り入れた内装だ。オフホワイトやアイボリー、ライトベージュなど7つのトーンの優しい白が、海と空の青のみならず、移ろう影の美しさを際立たせる。
食のシーンを彩るのは、ミシュラン2つ星「フロリレージュ」の川手寛康シェフが監修する「シルー」をはじめとする、4つのダイニングとバー。ハワイで生まれた伝説のメニューや、沖縄食材を活かした独創的な味の数々が旅の記憶に色濃く残るはずだ。
この地にハレクラニを導いたものは、ハワイと共通する歴史背景や人の温かさにもあるという。ホテルの核となってきた「オハナ(家族)の精神」は、沖縄でも確実に受け継がれ、沖縄らしいおもてなしの心と合わさった。家族のような信頼で結ばれたスタッフがイキイキと働き、家族を思うような心でゲストを迎えている。沖縄で着々と動き始めたハレクラニの第2章。楽園リゾートを象徴するカトレアのごとく大輪の花を咲かせるのだろう。
ハワイと同じミックス粉に沖縄特産のタイモを混ぜふわふわに仕上げた「リコッタチーズのスフレパンケーキ」¥2,500(税・サービス料込)
「ハレクラニ ジョイズ スペシャル」¥¥3,300(税・サービス料込)など同じメニューも。「蟹のサンドイッチが食べたい」というジョイちゃんのリクエストに応じて考案したという。
美しい夕陽を眺められるサンセットバー「スペクトラ」。タコライスの味を再現したりスモークガンを用いたりと、最新の技を駆使したミクソロジーカクテルがウリ。
ハワイ伝統のカクテルもお薦め。左から、ラム酒にグァバジュースなどを加えた「ハレクラニサンセット」¥2,150(税・サービス料込)、「マイタイ」¥2,300(税・サービス料込)
沖縄の言葉で白を意味する「シルー」では、「フロリレージュ」の川手寛康シェフが監修した、沖縄でしか体験できない革新的な料理を味わえる。
ディナーは¥17,500(税・サービス料込)のコースのみ。沖縄食材をさまざまな調理法で仕上げて出す。写真は沖縄県魚のグルクンを使った魚料理。
244㎡の広さを有する、サンセットウィング最上階に位置する「ハレクラニスイート」。ワイドな景色を独占するジェットバス付きのバルコニーにて、サンセットの瞬間は至福のひと時。
バルコニーに面したリビングルーム。客室や館内に飾られたアートも必見。
海に向かって開かれたバスルーム。波の音をBGMにリラックスしたい。
スパ利用者専用に設けられた、肌に優しい弱アルカリ性の天然温泉。源泉は敷地内に湧く伊武部温泉。男女別に分かれており、女性側にはアロマミストサウナ、男性側にはドライサウナが付く。
沖縄で「命薬(ぬちぐすい)」と呼ばれる植物を取り入れたトリートメントとハワイのメソッドを融合させたスパ。カップルで施術を受けられるバス付きの特別なスパスイートも用意している。