3組のクリエイターが挑んだ、フランク・ロイド・ライトの名作照明「タリアセン」のオマージュ展が必見です。
ル・コルビュジエやミース・ファン・デル・ローエにも影響を与え、彼らとともに20世紀を代表する3大建築家のひとりとして知られるフランク・ロイド・ライト。その生誕150周年を記念し、彼が手がけた照明「タリアセン」の特別モデルが登場。天王洲のアートスペース、T-ART HALLで2017年11月26日(日)まで『フランク・ロイド・ライトへのオマージュ』として展示されています。
ライトは1913年に来日。旧帝国ホテルを設計したことでよく知られています。また、滞在時に浮世絵を収集するなど、日本文化から大きな影響を受けました。70歳を超えて発表した落水邸やジョンソンワックス社、そして死後に完成したグッゲンハイム美術館などは、名作としていまなお高く評価されています。
タリアセンは、1933年にライトが改装を担当したヒルサイド・ホーム・スクールの体育館用のペンダント型照明、タリアセン2を原型としたシリーズ。四角いボックス内に照明を収め、木の遮光板によって光の多様な表情を見せるこのシリーズは、さまざまなサイズで展開されました。晩年になり、ライトは再び高い評価を受けますが、その助走となったデザイン、というのは言い過ぎでしょうか。
今回の展示では、タリアセンの特別記念モデルとして、建築家の坂 茂、インテリアデザイナーの橋本夕紀夫、グラフィックデザイナーのグルーヴィジョンズという3組のクリエイターとコラボレーション。彼らが手がけたスペシャルなタリアセンがお目見えします。現代の視座を得た、新たな照明のかたちをぜひ会場で目の当たりにしてください。
『フランク・ロイド・ライトへのオマージュ』
開催期間:2017年11月23日(木)〜11月26日(日)
開催場所:T-ART HALL
東京都品川区東品川2-6-10
TEL:03-6741-2300
開催時間:11時〜20時
会期中無休
会期中入場無料