新型コロナウイルスで亡くなった、巨匠デザイナーの偉業に...
MILAN ミラノ

新型コロナウイルスで亡くなった、巨匠デザイナーの偉業にオマージュ

文:坂本きよえ

1961 The Nature Series No. 1: the apple with Elio Mari silk-screen print on texilina paper 112 x 112 cm Danese Milano Photo Danese Milano

2020年10月、インダストリアルデザイナーにしてアーティストのエンツォ・マーリが新型コロナウイルスへの感染で亡くなった。ミラノでは講演会や著書再販など巨匠へのオマージュが続く。

ハンス・ウルリッヒ・オブリストとフランチェスカ・ジャコメッティがキュレートしミラノ・トリエンナーレで行われている『巨匠 エンツォ・マーリ』(~2021年9月12日、一般11ユーロ)は最も象徴的な展覧会だ。1950年代のダネーゼ社アニマルシリーズ、61年の『リンゴと蝶』(写真右下)、そして64年につくられた大理石のオブジェから最新の家具(左下)まで約1000点の作品が展示されている。本来は活動60周年の節目を祝う展示だったが、マーリの偉業を忘れないための回顧展となってしまった。

https://triennale.org

(C)Triennale Milano-foto Gianluca Di loia

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