映画とストリート・アート、音楽をテーマにした「NYXミラノ」がオープン。ミラノ中央駅からすぐという立地もあり、話題を呼んでいる。　

室内には、ホテルのアート・ディレクターが選んだ映画の巨大パネルが飾られており、モダンな雰囲気。また、建物の共有スペースはジョイスやペッタなど、ミラノでいま人気のストリート・アートの作家の作品で彩られ、ギャラリーのようだ。　さらに著名なDJやミュージシャンのイベントを開催。宿泊客以外も参加できるとあって、夜ごとナイトクラブさながらの盛り上がりを見せている。地元のカルチャーを凝縮したこのホテルなら、宿泊するだけで、ミラノのいまを肌で感じられそうだ。

実業家のマウロ・オルランデッリが、モダンなライフスタイルを提案する施設「シックス・ギャラリー」をオープン。古い僧院を改装した建物の中庭を囲んで、ギャラリー、花屋、ビストロが向かい合う。　

施設全体の名称にもなっている「シックス・ギャラリー」では、ヴィンテージも含め、イタリアのデザイン家具を販売。人気フローリストのイレネ・クザニーティによる花屋「アイリーン」は、アート作品のような独創的なアレンジメントが好評だ。「ビストロ・シジエンメ」では、スタイリッシュな店内で繊細な地中海料理が楽しめる。早くも話題沸騰中のこのスペースで一日を過ごせば、いまのミラノらしいセンスを肌で感じられるはずだ。

ミラノ・デザインウィークの開催地としても知られるトルトーナ地区の歴史的製鉄所が大改修され、アートやデザイン、カルチャーの発展を目的とした複合施設「ベース」がオープンした。　

約6,000㎡の広大な敷地には、展覧会や映画の上映会、ワークショップなど文化的イベントを行うイベントスペースの他、アーティスト向けのゲストハウス、コワーキングカフェ、レストランなどがある。ゲストハウスのみアーティストが優先ではあるが、すべて一般の人も利用可能だ。グラフィック・デザインやソーシャルメディア向け動画撮影の講習会も行っており、新たな才能の育成にも積極的なこの施設。ミラノの文化的ハブになりそうだ。

プランタン百貨店メンズストアの最上階に高級食品館「プランタン・デュ・グー」が誕生した。7～8階の2フロアを占める大プロジェクトで、フランスならではの最高の味にこだわった品揃えが特徴だ。　

7階は、トリュフやフォアグラ、ワインなど、この国の食を代表する食料品をセレクト。8階は生鮮食品。1つ星シェフ、アクラム・ベナラル御用達の肉や魚、ゴントラン・シェリエのパン、MOFの称号をもつローラン・デュボワのチーズ、そしてクリストフ・ミシャラクのスイーツが一堂に集まる、美食の殿堂だ。さらに、その場で味わえるレストラン・スペースもある。パリの街並みを見下ろす2フロアは、デパ地下ならぬ、天空マルシェだ。

ご当地産がブランド化する昨今、パリ市が「メイド・イン・パリ」なモノをラベル化。昨年末に初の募集を行い、アートや食、テクノロジーなどの分野で、230を超える職人や企業が正式認定を受けた。　

その一軒が、フランク・ルロンのハムの店。厳選した豚のもも肉の骨を取り、布に包んでブイヨンで18時間茹でる「ジャンボン・ド・パリ」をつくる、唯一の認定業者だ。このハム、“パリのハム”という名称ながら、いまや市内でつくる店は少ないとあって、認定のニュースはメディアでも話題に。この道33年の店主による味わいは、塩分控えめのしっとりした美味。「認定を受けて嬉しいのは、お得意さんたちの誇らしげな顔」だそうだ。