1日1万歩の思い込みから脱却せよ! “ウォーキングの常識”3つの「ウソ」とは?
「神話」というと大げさだが、ウォーキングには、確かな根拠もないのに広く信じられている思い込みのようなものがたくさんある。そこで、効果的なウォーキングのアドバイスをする『定年後から始めて一生歩ける! 最大効果のウォーキング』(中野ジェームズ修一 著/CCCメディアハウス刊 )より抜粋。再検証した3つの「ウソ」をお届けする。
1.健康維持のためには「1日1万歩」歩けば大丈夫 ⇒ ウソ
「1日1万歩」は、厚生労働省が「300キロカロリーのエネルギーを消費するための身体活動量」の目安として1万歩を提示したのが大きかったのだと考えられる。しかし、そもそも誰もが1日300キロカロリーのエネルギー消費を目標にすべきなのかという問題がある。
だらだらと1万歩歩いても意味はない
1万歩が多いか少ないかではなく、「自分にとって負荷のある」運動をすることが大事なのだ。たとえば、寝たきりの人なら起き上がるだけでも負荷になるし、歩けなかった人が5m歩くのは大きな負荷になる。だが、ふだんから歩 ける人がただ1万歩歩いても、身体機能を高めるための負荷にはならない。
大切なのは歩数より心拍数
何歩歩いたかということよりも、負荷を考えた歩き方をするほうが大切。そのカギを握るのが「キツさ」や「心拍数」、そしてウォーキングと組み合わせる運動の内容だ。
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