芸能界屈指の植物マニア、滝藤賢一が語る植物の魅力とは

芸能界屈指の植物マニア、滝藤賢一が語る植物の魅力とは

写真:森山将人(TRIVAL) 文:佐藤周平 ヘア&メイク:長島由香(MARVEE)

「コーヒーと植物は、生活に欠かせない存在」と言い切る俳優の滝藤賢一さん。以前から気になっていたという植物園への訪問に同行し、植物との向き合い方について話を訊いた。

珍しいかたちのアデニア・グロボーサを見つけて掲げる滝藤さん。ハウスごとにカテゴリー分けがされているが、同じ品種でも複数あるので、選ぶ目が必要だ。

芸能界屈指の植物マニアとしても知られる滝藤さん。この日はお気に入りの植物を探すためわざわざ千葉の農園まで遠征。多肉植物やサボテンを国内最大級の規模で取り揃える「グランカクタス」だ。植物を求めて都内近郊の生産者のもとを訪れることは、日常茶飯事なのだという。

「自分が信頼を寄せる都内のショップへ、厳選された植物たちを見に行くのも楽しいけど、農園には宝探しのような感覚があって、別物。千葉にはいろいろな農園があるけど、グランカクタスはとにかく数が多い。ビギナーでも手の出しやすい安価な多肉植物から、マニアでも唸るようなレアな品種が一堂に会していて、思わぬ出合いに興奮しまくりです」

滝藤さんがひそかに狙っていたのは、去年枯らしてしまったというアデニア・グロボーサ。まるで恐竜のような地肌が特徴の東アフリカ原産の植物だ。かたちのよい個体を見つけて購入しようとした矢先、滝藤さんが目を奪われたのが、通称「タコモノ」と呼ばれるユーフォルビアの一種だった。

「正直、タコモノには興味なかったけど、実物を見たらすっかり魅了されてしまった。こういった出合いがあるから農園に行くのはやめられません。妻には『仕事で行くんだから買わないよ』と言いながら、実物を見ると欲しくなってしまいますね(笑)」

サボテンだけでも数千株はラインアップ。普及種から現在は輸入が難しいレアな品種までバラエティ豊か。不明な点があればスタッフが親切に教えてくれる。

滝藤さんがひと目惚れしたのが、「タコモノ」の愛称で知られる南アフリカ原産のユーフォルビア。2000種類以上あるといわれるが、この手のフォルムは珍しい。

棘がないサボテンとして人気の高いアストロフィツムの交配種。グランカクタスは、昔からサボテンマニアの聖地でもあり、ユニークなサボテンが多く揃う。

滝藤さんが狙いを定めたタコモノのユーフォルビア。滅多に市場に出ないガムケンシスやフスカなどの珍しい品種で、かたちがよいのがこれほど揃うのはまれ。

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