あのブラジルのシンボルより高い! 巨大キリスト像が建設中
ブラジルのシンボルといえば、リオデジャネイロの「コルコバードのキリスト像」だろう。切り立った丘にそびえるその存在感は唯一無二だが、カトリックの多いブラジルでは、神の加護を求めて丘の頂にキリスト像を建てることは珍しくない。
ブラジル南部リオ・グランデ・ド・スール州にある人口約2万3千人の街エンカンタードでも、新たなキリスト像の建設が進行中だが、この彫像がコルコバードの像を超える高さとなることで注目を集めている。
コルコバードのキリスト像が全長38mであるのに対してエンカンタードの像は43mとなる予定で、完成すればブラジルで最も大きな彫像となる。
ここで黙って見過ごせなかったのがリオデジャネイロのエドゥアルド・パエス市長。国内外のメディアがエンカンタードのキリスト像の建設について取り上げる中、パエス市長は自身のツイッターに「より大きな彫像を建てるのは簡単さ。でも、こんな絶景はないよね」というつぶやきを、コルコバードのキリスト像がリオの街を見下ろす航空写真と合わせて掲載。
これに対してエンカンタード市長は「異論ありません。リオ市の美しさは世界が既に知るところ。みなさん、エンカンタードのキリスト像とタクアリ峡谷、私たちの文化と郷土料理を楽しみにお越しください」と街のアピールを欠かさずに紳士的に反応した。
建設途中のエンカンタードのキリスト像がこの4月に話題となったのは、同月6日にいよいよ彫像の頭部と両腕部が設置されたからだ。建設は今年8月の完成を目指して進んでおり、年内には一般訪問客を受け入れる予定だ。
エンカンタード市長の反応に対し、リオ市長は改めて次のようにつぶやいた。
「そちらのキリスト像とエンカンタードの街をぜひ訪れたいです。除幕式に招待してください。ブラジル万歳! 冗談を理解してくれてありがとう」
Construir estátua maior é moleza! Quero ver é ter essa vista... 🤪🤪🤪 pic.twitter.com/kwBUoWXwLd
— Eduardo Paes (@eduardopaes) April 11, 2021