2018年はオーロラの当たり年、北極圏ラップランドのホテルで、寒さ知ら...

2018年はオーロラの当たり年、北極圏ラップランドのホテルで、寒さ知らずの観賞はいかが?

撮影・文:内山さつき

フィンランドのラップランドで見られる美しいオーロラ。2018年はオーロラの当たり年になるかもしれないといわれています。

夜空に揺らめく美しいオーロラ。一生に一度でいいから、自分の目で見てみたいとは思いませんか? 

フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、ロシアの4国にまたがるラップランドは、オーロラが頻繁に現れる“オーロラベルト”である南北緯度60度から70度ほどの地域に位置し、観測には最適の場所。オーロラ鑑賞というと、極寒の中でオーロラが出るまで待機するというイメージがあるかもしれませんが、実はいま人気なのがホテル内からの鑑賞です。北欧デザインの居心地のよい部屋にいながらオーロラも見られる、夢のようなホテルがラップランドに存在するのです。

ラップランドで最大級のスキーリゾートとして知られる町・レヴィ近郊にある、「レヴィ・イグルー・ゴールデン・クラウン」は、森の中に、24のガラス・イグルー(ガラス製のシェルター)が点在する宿泊施設。床から天井までがガラスで覆われたイグルーは、トイレやキッチン、シャワーも完備。木々を美しく彩る樹氷をガラス越しに眺めながら、極上の静けさを楽しむことができます。ここレヴィでは、もっとも昼の時間が短い12月の日の出は、午前9時前後。そして午後2時過ぎには少しずつ暗くなってしまいます。深く暗い夜の時間が長いからこそ、オーロラを観るのに適しているのです。また、昼と夜の間に訪れる、薄明の美しさもまた、冬のラップランドの魅力といえるでしょう。

湖のそばでのオーロラ鑑賞も格別です。フィンランドとスウェーデンとの国境近くの湖のほとりにある「トラシエッピ・コテージズ」は、日常生活の雑音を忘れさせてくれる特別な場所。トナカイ農場の敷地内にある施設には、湖に面したドーム型のコテージ、オーロラドームとログハウスがあり、湖畔にはフィンランドならではの楽しみであるサウナも。湖がまだ凍らない秋なら、湖面にオーロラが映る現象“ダブル・オーロラ”を見るチャンスもあるかもしれません。コテージのそばにはトナカイを見られる場所や、ハスキー犬とふれあえるハスキーファームもあります。

オーロラは、太陽の活動によって、地球に届いた太陽風(プラズマ粒子)が大気中の酸素原子や窒素分子などと衝突し、それらが発光することによって生まれる現象。この太陽風を生み出す活動のひとつに、太陽表面での爆発現象である太陽フレアがあります。2017年9月には大規模な太陽フレアが観測され、世界各地で大規模なオーロラが出現するなど話題になりました。昨年に引き続き、オーロラの観測に期待がもてそうな今年。フィンランドにでかけて、 神秘的な夜空の光の下で宇宙を感じる特別なひと時を過ごしてみませんか?


樹氷の森の中に点在する、レヴィ・イグルー・ゴールデン・クラウンのガラス・イグルー。近くにはスキー場もあり、ウインタースポーツも楽しめます。

ガラス・イグルーは床から天井までガラス張り。 晴れた日には、広大なラップランドの大地が見渡せます。オーロラを見やすいよう、ベッドは角度が変えられるようになっています。

トラシエッピ・コテージのオーロラドームは、湖のほとりに位置。朝焼けや日没、目の前に広がる大自然の絶景を独り占めできます。

湖に面した大きな窓からは、湖面に映るダブル・オーロラを見ることができるかもしれません。

トラシエッピ・コテージのハスキーをモチーフにしたインテリア。施設の近くにはトナカイとハスキーファームがあり、冬の間は犬ぞりやトナカイぞりなどのアクティビティも楽しむこともできます。

フィンランドへは日本から最短最速の9時間半でヘルシンキに行けるフィンエアーがお薦め。ヨーロッパ70都市以上への乗り継ぎもスムーズ。成田、関西、中部の3空港で1日1便が就航中(夏季スケジュールは福岡空港にも週3で就航)。

レヴィ・イグルー・ゴールデン・クラウン (Levin Iglut Golden Crown)
Harjatie 2, 99130 Levi, Lapland, Finland
Tel:+358-50-313-5637
http://leviniglut.net

トラシエッピ・コテージズ(Torassieppi Reindeer Farm and Cottages)
Torassiepintie 212, FI-99300 Muonio, Finland
Tel:+358-40-170-1925
www.harriniva.fi/en

協力:フィンエアー 
www.finnair.co.jp

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