伝統のポリネシア文化と最新テクノロジーが共存、写真家が薦めるクック諸島の暮らしとは?
ニュージーランドとタヒチの間に位置する南太平洋の小さな島国、クック諸島。派手な観光地ではないが豊かな自然にあふれ、素朴でおおらかな人々が暮らすところだ。主島のラロトンガ島に半移住する写真家の竹沢うるまさんが、島の暮らしの魅力を語る。
「これまで取材を含めて150カ国以上を旅してきましたが、クック諸島は最も好きな国のひとつです」
大地と人とのつながりを求め、世界各地を巡り写真を撮り続けている竹沢うるまさんを魅了した島国。3年余り前に機会があって家族で住むこととなり、撮影などの仕事で留守にしつつも、年の半分ほどをこの地で過ごしているという。
「観光地もなく、一見すると物足りないようにも思えますが、昔ながらの素朴な暮らしがきちんと残っている。人々は笑顔を絶やさず、豊かな自然の中でおおらかな生活を送っています。そんな環境の中で暮らせば暮らすほど、居心地のよさが増していきました」