珠玉の名品を集めた「オルセー美術館展」は、国立新美術館で7月9日から。

珠玉の名品を集めた「オルセー美術館展」は、国立新美術館で7月9日から。

エドゥアール・マネ 『笛を吹く少年』  1866年 油彩/カンヴァス 160.5×97cm
©RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

“印象派の殿堂”として知られるオルセー美術館から、珠玉の絵画84点が来日します。7月9日(水)から六本木の国立新美術館で行われる、『オルセー美術館展 印象派の誕生 ―描くことの自由―』のテーマは、そのタイトル通り、“印象派の誕生”。近代絵画の立役者・マネの『笛を吹く少年』を始めとした貴重な作品11点を一挙公開するほか、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌら印象派をけん引した画家たちの作品を展示。さらに同時代のコローやミレー、クールベのレアリスムから、カバネル、ブグローらのアカデミスム絵画まで、まさに時代の、そしてオルセー美術館の“顔”ともいうべき名画が集結します。
特筆すべきは、これまでほとんどフランス国外に出ることがなかったモネの大作『草上の昼食』が、日本初公開されること。木々の細やかなタッチや、女性たちがまとった流行の服に落ちる木漏れ日…モネは戸外でくつろぐ人々という近代的な主題のもと、光を捉える自由な筆致を試み、本作品をもって印象派の誕生へとつながる重要な第一歩を踏み出したのです。
印象派が誕生した19世紀後半の伝統と革新が交錯したフランス美術を一望し、印象派、レアリスム、アカデミスムの各流派を代表する巨匠たちの作品を紹介するこの作品展、この夏注目の展覧会ですのでお見逃しなく。(Pen編集部)

ジャン=フランソワ・ミレー 『晩鐘』  1857-59年 油彩/カンヴァス 55.5×66cm
©Musée d'Orsay, Dist.RMN-Grand Palais / Patrice Schmidt / distributed by AMF

上、クロード・モネ 『サン=ラザール駅』  1877年 油彩/カンヴァス 75×105cm、下、ギュスターヴ・カイユボット 『床に鉋(かんな)をかける人々』  1875年 油彩/カンヴァス 102×147cm
©RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF
©RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

クロード・モネ 『草上の昼食』  1865-66年 油彩/カンヴァス 418×150cm(左) 248.7×218cm(右)
©Musée d'Orsay, Dist. RMN-Grand Palais / Patrice Schmidt / distributed by AMF

『オルセー美術館展 印象派の誕生 ―描くことの自由―』
7月9日(水)~10月20日(月)

国立新美術館 企画展示室2E
東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10時~18時 (月、水、木、土、日)
10時~20時(金)
(入場は閉館の30分前まで)
※8月16日(土)以降の毎週土曜日および10月12日(日)以降は毎日午後8時まで
休館日:火
※ただし8月12日(火)、9月23日(火・祝)、10月14日(火)は開館、9月24日(水)は休館
http://orsay2014.jp/
www.nact.jp

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