キリスト教にちなんだ古きモノの美に気付く、ギャラリーウチウミの「聖夜展9」。
今回の出品作はヨーロッパを中心に、イコンや、手にのるくらいの大きさのビザンチンの十字架のほか、大きいものではロマネスクやゴシックの柱頭残欠も展示されるそうです。日常の器や道具など、名もなきつくり手の生み出した美しいモノは欧米のみならず、アジアにもたくさんありますが、特に宗教のためにつくられたモノは、祈りの心が手指からにじみ出るというか、どこかしらに温もりがあって惹かれます。もしかするとすべてがそうというわけではなく、ここにあるモノは、つくり手も意識していなかったような誠実さを内海さんがくみ取って選んだものだからかもしれません。キリスト教徒ではないけれども、これらの造形からは清々しさが感じられて、新しい年を迎える前に、例年いい気分にさせられるのです。会期は12月13日~12月21日までですので、お早めにどうぞ。(Pen編集部)
『聖夜展9』
12月13日(土)~12月21日(日)
ギャラリーウチウミ
東京都港区東麻布2-6-8 カドルA 101号室
TEL:03-3505-0344
開館時間:12時~19時
入場無料
会期中無休
www.gallery-uchiumi.com