目利きが選んだ、2021年後半で「必見の展覧会」5選

目利きが選んだ、2021年後半で「必見の展覧会」5選

文:青野尚子

緊急事態宣言も解除され始め、2021年の後半は注目の展覧会が目白押し。 その中から、特に見ておきたい展示をアート・ライターの青野尚子がピックアップ。会期順に紹介する。


1.『特別展 京(みやこ)の国宝―守り伝える日本のたから―』@京都国立博物館  【7/24〜9/12】

国宝 『風神雷神図屏風』(右隻) 俵屋宗達筆 江戸時代(17世紀) 京都・建仁寺蔵 ※8月24日~ 9月5日展示

日本の国宝や重要文化財のうちおよそ6分の1が伝わる京都。その歴史ある地で、関わりの深い至宝を味わえる。俵屋宗達『国宝 風神雷神図屏風』は日本美術を代表する文化財のひとつ。『国宝 古神宝類のうち籬菊蒔絵手箱』は神に捧げるものとして誂えられた南北朝時代の比類ない工芸品。関東大震災で一部が焼失した『国宝 花下遊楽図屛風』は文化財を後世に残すことの難しさを思わせる。京都の寺社仏閣や皇室などが守り伝えてきた美に見惚れる。

国宝 『梵天坐像』 平安時代(9世紀) 京都・東寺(教王護国寺)蔵 ※通期展示

開催期間:2021年7月24日(土)~9月12日(日)
※前期展示:2021年7月24日(土)~8月22日(日)
後期展示:2021年8月24日(火)~9月12日(日)
※一部の作品は上記以外にも展示替を行います。
開催場所:京都国立博物館 平成知新館
京都府京都市東山区茶屋町527
TEL:075-525-2473(テレホンサービス)
※事前予約優先制

※詳細は公式HPで。臨時休館や展覧会会期の変更、また入場制限などが行われる場合があります。事前にお確かめください
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/miyako2021/

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