驚愕の発想力、ティム・ウォーカー展が開催中。
LONDON ロンドン

驚愕の発想力、ティム・ウォーカー展が開催中。

文:宮田華子

インドの細密画にインスパイアされた作品。『クラウド9 ラディカ・ネアー』(2018年)、衣装はハルパーンとドルチェ&ガッバーナが担当。 photo: © Tim Walker Studio

幻想的なファッションフォトや、被写体の温もりまでも伝えるポートレートで知られる、イギリスを代表する写真家ティム・ウォーカー。現在開催中の『ティム・ウォーカー:ワンダフル・シングス』は彼がV&Aの所蔵品からインスピレーションを得て撮影した作品で構成する、これまでにないコンセプトの展覧会だ。
10のテーマ別に、発想の源となった美術品とウォーカーの作品を同時に展示しているのが特徴。ステンドグラスやインド細密画が彼の解釈でどう生まれ変わったのかがひと目でわかり、圧倒的な美意識と発想力に改めて驚愕する。鑑賞者はまるで迷宮のような豪華な空間の中、鮮やかかつ耽美な世界に酔いしれるはず。

Victoria & Albert Museum

Cromwell Road, London, SW7 2RL
最寄り駅:SOUTH KENSINGTON
TEL:020-7942-2000
営業時間:10時~17時45分(金曜は22時まで、17時半以降は限定公開)
※入場は閉館15分前まで
定休日:12/24~12/26 
料金:一般15ポンド
www.vam.ac.uk
※開催中~2020年3/8まで

驚愕の発想力、ティム・ウォーカー展が開催中。