和製ポップが楽しい! タイガー立石の回顧展

和製ポップが楽しい! タイガー立石の回顧展

文:川上典李子

タイガー立石『富士のDNA』 1992年 courtesy of ANOMALY

【Penが選んだ、今月のアート】

1963年の『読売アンデパンダン』展で注目を集め、和製ポップアートの先駆けとなった立石大河亞(1941-1998)。タイガー立石の名でナンセンス漫画も連載、赤塚不二夫と交流を重ねた後に突如ミラノへ。イタリアデザインを牽引したエットレ・ソットサスのプロジェクトでグラフィックを手がけてもいる。帰国後も、56歳で亡くなるまで、絵本や陶彫も含め精力的に活動した。作品に潜む美術史のモティーフ、多様な物語を想起させるコマ割絵画など、縦横無尽に展開された創造の世界。鮮烈なその力を感じてみたい。



【関連記事】

松山智一による、国内3年ぶりの個展が5月22日より六本木にて開催

日常と非日常の「間」にある、現在を見つめ直すアート作品が集結

時代の変化と熱量を捉えてきた篠山紀信の批評精神


『大・タイガー立石展 POP-ARTの魔術師』
開催期間:4/10~7/4
会場:千葉市美術館
TEL:043-221-2311
開館時間:10時~18時 (金曜、土曜は20時まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:6/7
料金: ¥1,200(税込)
www.ccma-net.jp

※臨時休館や展覧会会期の変更、また入場制限などが行われる場合があります。事前にお確かめください。

和製ポップが楽しい! タイガー立石の回顧展