SINGAPORE シンガポール

自然と人間の共存を探求し続けるシンガポール人アーティスト、ロバート・ザオ・レンフイ。昨年のヴェネチア・ビエンナーレで大盛況を収めた彼の凱旋展が、シンガポールアートミュージアムで開催中だ。コロナ禍のロックダウン中、自宅の窓から息子と二次林(破壊されたのちに再生した林)を観察し、自然の回復力を実感したというザオ。倉庫空間を使った大規模な展示では、植民地時代からの開発で破壊された原生林が再生した後、新たに形成された生態系を7年にわたり記録した作品を紹介する。都市開発の中に見られた、自然再生への希望を表す展示の数々は、私たちがいかに自然と共存していくべきかを問い続けている。
www.singaporeartmuseum.sg/art-events/exhibitions/seeing-forest

※この記事はPen 2025年3月号より再編集した記事です。