ニューヨーク発のライフスタイルブランドKith(キス)から、待望の2025年春コレクションが登場した。手掛けるのは、2011年のブランド設立以来、独自の美学で支持を集めるストリートファッション界の重鎮ロニー・ファイグだ。今回も見どころ満載のコレクションに仕上がっているので、さっそくチェックしていこう。

まず目を引くのが、アウターウエアの充実ぶり。なかでも、全面にカスタムプリントを施したGabriel 3L Rain Jacketは見逃せない一着だ。3層構造の耐水性ポリエステルを採用し、BlackとSandriftの2色展開で登場。雨の日のスタイリングが楽しみになりそうな、スタイリッシュな仕上がりとなっている。

デニムラインでは、ブランドの代名詞とも言えるRaw Hem Denim Apollo Shirtが、ウエスタンテイストを取り入れた新デザインで復活。新顔のWebster Denim Shirtは、インディゴウォッシュ加工が施された王道シルエットで、同素材のパンツとセットアップで着こなすのがお薦めだ。

スニーカーファンにとって見逃せないのが、今季も続くクラークスオリジナルズとアディダスとのコラボレーションモデル。クラークスとは8th Stの新作ラドウと復刻モデルのサンダーランドを展開。プレミアムスエードにファイグらしいカラーブロックデザインを落とし込んだ、コレクターも唸らせる仕上がりとなっている。

アディダスとのコラボは、「Kith Classics」として展開。定番のSC プレミアやサンバ、キャンパス 80sに加え、新たにテコンドー メイ、SL72、AS350が仲間入り。随所に配されたグリーンのアクセントカラーと各モデルの特徴を活かした洗練されたシルエットが、現代的なエッセンスを感じさせる一足に仕上がっている。いずれのモデルもプレミアムレザーを使用し、クオリティの高さにもこだわった。

さらに今回、コレクションの世界観を表現する楽曲「New York to the World」もリリース。ファボラス、レシャ・ゲーツ、ジェイダキスという豪華アーティストが参加し、MVは伝説的な映像作家ハイプ・ウィリアムスが手掛けている。音楽の世界でも攻めの姿勢を見せるKithらしい展開だ。
ストリートとラグジュアリーを独自の解釈で融合してきたKithは、今季もアパレルからスニーカー、音楽までを網羅した総合的なブランド展開で、現代のライフスタイルブランドの理想形を示している。本コレクションは2月7日より、Kith Tokyo店頭およびオンラインストアにて発売中。気になるアイテムは、早めのチェックをお薦めしたい。