セブンチェアやアリンコチェアなどで知られるデンマークデザインの巨匠が、建築家のアルネ・ヤコブセンだ。モダン様式の代表的存在であり、家具や建築以外にもプロダクトデザインやグラフィックデザインなど、幅広い分野で数多くの傑作を世に残している。
時計もそのひとつで、ヤコブセンが手がけたウォールクロック「ステーション」とテーブルクロック「ローマン」の限定カラーが、コペンハーゲン デザイン グループ ジャパンから登場した。
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ウォールクロック「ステーション」は、ヤコブセンの代表的な建築作品のひとつであり、世界初のデザイナーズホテルと称される「ラディソン コレクション ロイヤルホテル」に縁のある壁掛け時計だ。
1960年のオープン以来、モダンで精緻な美学の象徴とされるこのホテルは、「SAS ロイヤルホテル」(※SASはスカンジナビア航空のこと)としても知られ、ヤコブセンが家具やカーペット、水栓金具までインテリアもトータルでデザイン。実はエッグチェアやスワンチェアももともとはこのホテルのために作られたものだ。
そして、このホテルの中で唯一開業当時の姿を保ち続けているのが「606 アルネ・ヤコブセン スイートルーム」。この部屋は、完璧な美しさを追求したヤコブセンのデザインへのこだわりが感じられる特別な空間として、今も多くの人々を魅了する。
今回登場したウォールクロック「ステーション」の特別カラーは、この「606 アルネ・ヤコブセン スイートルーム」を象徴する鮮やかなブルーグリーンで彩られたものだ。
壁にかけることで、ヤコブセンのデザイン哲学が宿る独特のカラーリングが、部屋をセンスよく見せてくれるだろう。
テーブルクロック「ローマン クラシック」は、17世紀の時計に対するヤコブセンの思いを表現したものだ。発表された1939年当時の技術では実現が難しかった、純度の高い白をイメージしたクラシックベージュを文字盤に採用している。
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ヤコブセンの「美しいものを作るのではなく、必要とされているものを作る」という哲学のもと、視認性を追求したシンプルなデザインは置く場所を選ばない。秒針がないため、寝室でも針音を気にせずに使うことができるのはありがたい。
機能美とも言える洗練されたデザインや特別な色使いが魅力のふたつの時計。巨匠の名作とともに日常を過ごす贅沢を気軽に手に入れられることが、なにより嬉しい。
アルネ・ヤコブセン・ウォッチズ