世界遺産に登録されている日光東照宮を担当、取材いたしました私。実は約20年ほど前にこちらである意味、助けていただいたというか、現在の自分が健康でいられるのも、“日光東照宮様のおかげ”といっても過言ではありません。日光東照宮の中でも人気度抜群なのが「眠り猫」ですが、この彫刻がある東回廊の隣に、少々地味な建物があります。それが祈祷殿です。
江戸時代はここで護摩を焚いて天下泰平を祈願したといわれており、現在は「家内安全」をはじめ、子どもの無事成長を祈願する「初宮詣」や「厄除開運」「交通安全」などの祈祷を受け付けています。私も本誌が創刊される2年ほど前、重い腰痛を患っていた時でした。腰痛が少しでもよくなるのではと日光鬼怒川の温泉地に宿泊。帰る日になにげなく日光東照宮に立ち寄り、偶然祈祷殿の前を通りました。そしてこの建物の前に掲げられていた立て札に当時の私がちょうど“本厄年”に当たるとのことが書かれていて、その場で厄払いをしていただいたのです。以降、創刊号から400号に至るすべてに関わり、現在も健康であることは本当に感謝、感謝なのです。今年が厄年の貴方、日光東照宮の祈祷殿をお忘れなく。