ピアジェが誇る極薄ウォッチ「アルティプラノ」の誕生から今年で60年。小誌では、7月15日発売の「Pen」No.433「あのアートが見たい。」の別冊付録として、「ミニマムを極める、ピアジェ」というタイトルの記事を製作しました。その別冊付録にも、スタイルのある男であり、クリエイターとして誌面に登場いただいたのが、アーティスト村松亮太郎さんです。そんな彼が率いるクリエイティブ集団「NAKED Inc.」が、去る7月14日~16日の3日間、「GINZA SIX(ギンザ シックス)」 6Fの銀座 蔦屋書店EVENT SPACEをジャックし、話題のプロジェクションマッピングを披露。アルティプラノ60周年に花を添える特別なアート空間を銀座の新名所に誕生させ、多くの来場者を魅了しました。
コンセプトにしたのは、時計とアートの融合であり、来場者も一緒になって楽しめる空間でした。「時を刻み続けるピアジェのアルティプラノと、自然界のメカニズムを表現した映像。まずはそのふたつが重なり合うことで、生まれてくる新たなアートを来場者のみなさんに体感いただきたいと思いました。またスマートフォンで見る側の方もそれぞれの視点から、時計と映像を融合した写真を撮り、こうしたアートと身近に接してほしいと思ったんです。そのため、SNSでその現場の当事者として来場者も一緒に写真を撮影し、拡散できるような仕組みができれば面白いと思ったんです」と村松さん。イベント初日のレセプションパーティで、小誌編集長とのトークショーにて、上記のようにコンセプトの説明をしていただきました。
開催期間中の3日間、銀座 蔦屋書店EVENT SPACEでは、「地平線から広がる星空と海の世界」と「地平線から広がる夕日の世界」というふたつの作品が映像として流されました。いずれも地平線と同じ位置に、60周年を迎えた「アルティプラノ」が展示され、映像とともにさまざまな表情を見せるアルティプラノ。地平線から腕時計が浮かび上がる演出は、美しく幻想的な世界観を表現。作品を撮影する人の手により、新たな「アートの時間」が生まれ、刻まれたように感じました。
今年60周年を迎え、新たな歴史を再び刻むピアジェ「アルティプラノ」。銀座の新しいランドマークとして誕生したGINZA SIXにて、村松さんとNAKEDの画期的な演出は、時計の60周年を祝うだけでなく、時計とアートという異なるジャンルを高い次元で昇華し、新しい価値を提示したと言えそうです。(Pen編集部)