speaker

篠原ともえ

Tomoe Shinohara

NESPRESSO
Special
Interview

アトリエで作業をする篠原ともえとネスプレッソで淹れたコーヒー

理想のクオリティのために、
篠原ともえとネスプレッソが貫く
ものづくりの信念

理想のクオリティのために、
篠原ともえと
ネスプレッソが貫く
ものづくりの信念

「私、手仕事の力を信じているんです」。
そう語るのはデザイナー、アーティストの篠原ともえ。
理想のクオリティを実現するために、
どんなに困難でも時間をかけて取り組む彼女の姿勢は、
「ネスプレッソ」のコーヒーづくりにおける哲学と通じる。
両者を結びつけるのは、妥協のないものづくりへの姿勢だ。

「私、手仕事の力を信じているんです」。
そう語るのはデザイナー、
アーティストの篠原ともえ。
理想のクオリティを実現するために、
どんなに困難でも時間をかけて
取り組む彼女の姿勢は、
「ネスプレッソ」の
コーヒーづくりにおける哲学と通じる。
両者を結びつけるのは、
妥協のないものづくりへの姿勢だ。

photographs by Hiroyuki Takenouchi
hair & makeup by Yuko Kazama
food styling by Mariko Hiromatsu
styling by Tomoe Shinohara
text by Tsuzumi Aoyama

Craftsmanship

アトリエで作業をする篠原ともえとネスプレッソ

Craftsmanship

13

時間を惜しまず、
手間ひまかけてつくる意味

2020年、夫でアートディレクターの池澤樹とクリエイティブスタジオ「STUDEO(ストゥディオ)」を設立。篠原はデザイナーとして、さまざまなプロジェクトに参画してきた。一貫しているのは徹底したこだわりだ。社会のデジタル化、テクノロジーの進化が進み、効率化を図ることも容易になった。だが、なぜ篠原は人のケアにこだわるのだろうか。
「会社の名前であるSTUDEOは、専念する、努力する、学ぶという意味が込められています。あわせて会社のモットーにしているのがクオリティファースト。よいものは必ず人の心に届くと、私自身が信じているのです」
ペンでデザイン画を描き、触れて素材のよさを感じ取る。そんな工程を重ねていくと、「手の感覚が研ぎ澄まされ、次第にその力が強くなっていくように感じる」と篠原。そんな感覚がピークに近づくほどに、触れたものと気持ちが呼応するのだという。
「ものづくりって、特別なことだと思うんです。だから、なにかものづくりを続けている職人さんたちへのリスペクトの念を強く持っています」

作業風景 アイデアスケッチ
作業風景 アイデアスケッチ
ネスプレッソでコーヒーを淹れる篠原ともえ

Lifestyle

23

一杯に込められた
ストーリーが、
味わいを引き立てる

そのような想いにより生み出されるものには、質の高さが備わる。ものと心を通い合わせた職人の鋭い感性が反映されているからだ。「私も、コーヒーづくりの職人さんたちの気持ちがわかるなあと感じています」という篠原はこう続ける。
「素材と心を通い合わせると、その素材がどうなりたいのか語りかけてくるんです。素材にデザインが導かれるような、不思議な感覚。きっと、『ネスプレッソ』のコーヒーづくりのさまざまな工程に関わる職人さんたちも、コーヒー豆や、農園の土とコミュニケーションをとりながらコーヒーづくりを続けていると思うんですよね。そういう気持ちと、コーヒーのおいしさを求めて妥協しない姿勢は、コーヒーを飲む私たちに必ず届くと思うんです」

Craftsmanship

33

ストーリーを紡ぐ、
手間ひまかけた一杯

「ネスプレッソ」が良質なコーヒーを求めて、まず重視するのはテロワール。よい土壌で、その土地の特長が反映されたコーヒーノキから収穫されるコーヒー豆こそが、個性豊かな一杯のコーヒーを楽しめることにつながる。同時に、そこでは篠原が想像する通り、⽣産地で⽇々コーヒーづくりに向き合う⽣産者や、スイスの製造センターにてロースト、ブレンド、粉砕に携わる⼈々など、さまざまなプロフェッショナルによる技術と想いが込められている。効率を犠牲にしてでも⼤部分を手摘みにこだわり、割れや欠けがないかひと粒ずつ精密な検査を行っている、妥協のないコーヒーづくり。
「コーヒーづくりの職人さんの土との触れ合い、コーヒー豆との触れ合い。その時間を私たちがいただけるような、そんな感覚があります」と篠原。
それぞれの工程で関わる人々の思いがストーリーを紡ぎ、カップに満たされたコーヒーとなって、至福の体験を届ける。

ネスプレッソ本体

Variation

ネスプレッソ商品写真

Variation

12

多彩なバリエーションで、
すべての人のニーズに応える

自宅でも手軽にバリスタクオリティのコーヒーを楽しめる。そんなカプセルコーヒーを届けるべく、その歴史をスタートした「ネスプレッソ」。現在ではカップサイズも幅広くなり、少量のエスプレッソからたっぷりのマグサイズまで、シーンや好みに合わせたコーヒーを楽しめるように進化した。芳醇なアロマを楽しめることに加え、多彩なフレーバーのラインアップも魅力のひとつだ。「30種類以上のフレーバーがあるので、いつもどの香りを選ぼうかと楽しみなんです。アロマを感じると、新しいアイデアが増えてくるような、そんな力をもらえる気がします」と楽しみ方を語る。
「うれしいのは、デカフェを選べること」という篠原は、「朝はシャキッとしたい気持ちになるので身体にカフェインを入れたいんですが、少し時間が経ってホッとしたい時に、温かいデカフェをいただくのも、私が好きな時間です」と笑顔。
午後や夜にデカフェを楽しみたいユーザーの声に応えるだけでなく、ミルクレシピ向きの数々のカプセルによる「バリスタ クリエーションズ」シリーズなど、バリエーションは豊か。すべての人のコーヒーライフをかなえようとラインアップの充実が進んでいる。

ネスプレッソを愉しんでいる篠原ともえ
「ビアンコ フォルテ フォー ミルク」を使用した「アーモンド リヴァーソ」

Variation

22

本格的なコーヒーの味わいは、
ミルクレシピでも堪能できる

家庭で誰でも簡単にプロが淹れたような本格的なコーヒーが楽しめるというコンセプトから誕生した「ネスプレッソ」は、常にイノベーティブな発想で進化を続けている。世界中のバリスタの技からインスピレーションを得て開発された「バリスタ クリエーションズ」は、その名の通り、バリスタがアレンジしたような味わいを堪能できるシリーズ。まるでデザートを楽しんでいるかのようなヘーゼルナッツ、チョコレート、バニラ、キャラメルなどのフレーバーをつけた「フレーバーコーヒー」、ミルクとの調和を計算し尽くして開発された「フォー ミルク」や、アイスレシピ専用コーヒー(季節限定)など、コーヒーの多彩な楽しみ方を提案する。篠原には同シリーズから、「ビアンコ フォルテ フォー ミルク」を使用した「アーモンド リヴァーソ」を飲んでもらう。ケニア産、コロンビア産などのコーヒー豆を、スプリットロースティングで深煎りとやや深煎りの2種の焙煎を施し、豊かなコクと穀物のような香りを持ち合わせるコーヒーに、ミルクとアーモンドシロップの甘みをプラス。厚みのある余韻が楽しめるスイーツレシピだ。篠原はやわらかい笑顔を浮かべて、その味わいを楽しんだ。

Sustainability

ベンチで素材を眺める篠原ともえ

Sustainability

12

受け継いでいきたい
伝統と文化を、
翻訳してデザインする

「現代は、私のようなデザイナーや企業が、ものづくりにおいて持続可能な届け方をしているかどうか、問われる時代です」と、サステイナビリティへの意識を語る篠原。着物を誂えていた祖母の影響で興味を持ったという着物では、使い残しが生まれないように直線的なパターンで生地を使い切っていることを知り、感銘を受けたそうだ。
「曲線のパターンはどうしても生地に使い切れないところが生まれがちで、無駄が出てしまうんです。このパンツのパターンもほとんど四角でつくりましたが、ものづくりをするときには資源を有効活用することを常に考えています」
篠原のもとには、地⽅⾃治体からもさまざまな相談が寄せられるという。そのとき篠原が重視するのは、社会とつながるものづくり。ただ服をデザインするだけでなく、プロジェクトの背景となる土地の歴史や文化を入念に調べた上で、どのような解決が可能なのかを考え尽くす。「よい解決は美しいデザインを導くはず」と信じて取り組んでいる。

木材から生み出されたメッセージバッグ
コーヒーの苗木を持つ女性
環境に配慮したパッケージのネスプレッソ

「ネスプレッソ」のカプセルは、再利用できるアルミニウムが使われている。日本では2020年にスタートした「ネスプレッソ リサイクルプログラム」では、2年間で約450トンの使用済みカプセルを回収。自宅での回収にも対応し、再生アルミニウムや培養土の原料として再利用している。

Sustainability

22

生産者とともに取り組む、
持続可能なコーヒーづくり

サステイナブルなものづくりを志向する篠原同様、ネスプレッソもまた持続可能なコーヒーづくりに強い意志を持って対峙している。持続可能で包括的な社会を構築する共益性の高い企業に与えられる国際認証、「Bコープ™」を取得しているネスプレッソは、さまざまな取り組みを行っているが、代表的なもののひとつが「ネスプレッソ AAA サステナブル・クオリティ(持続可能品質)™プログラム」だ。
品質の高いコーヒー豆の生産性を維持しながら持続可能な方法で栽培することを目指し、コーヒー生産者とそのコミュニティがよりよい生活を送れるように支援。気候変動や価格変動など、コーヒー栽培に携わるすべての関係者が直面すると予期される課題にも取り組む。
具体的には、コーヒー農園が気候変動による影響を受けた場合の農作物保険の支払い、コーヒー生産者への退職金制度の提供と年金の支払い、森林農業の実践や⽣産地での植林活動など。コーヒーコミュニティの持続可能な生活の実現と環境保護への貢献を目的としている。

ネスプレッソで淹れたコーヒーと篠原ともえ

「“一杯のコーヒーが幸せをつくる”という『ネスプレッソ』の信念を知った時、すごく共感しました。私自身、心を込めてつくった作品は人の心に届いて幸福で満たされたり、その人の人生を広げることができると思いながら、ものづくりを続けています」と篠原。
幸せを届けるために、「ネスプレッソ」がコーヒーづくりに決して妥協しない点も深く理解できるという。
「高い品質を追い求めることは大変でタフな作業ですが、それでも追求する理由がある。どんなに困難で時間がかかったとしても、クオリティを磨き、鍛錬を続けていれば、その作品は必ず人の心に届く。そう信じているんです」
妥協しないものづくりを、心を込めた作品づくりを。そして、いまよりもっと多くの人に届くように、一生ものづくりを続けていく。篠原の信念はぶれない。

心を込めてつくったものは、
必ず人の心に届き、
幸せをつくる

Tomoe Shinohara

movie director : Maco Maco Marco Miura (Rudolf Inc.) / cinematographer : Shun Murakami / Assistant Camera : Taiga Nakajima / Lighting Director : Yamato Watanabe / Lighting Assistant : Shota Watanabe / edit : Rie Miura (lete Inc.) / colorist : Maco Maco Marco Miura(Rudolf Inc.)

LINE UP

「ネスプレッソ」では2タイプのコーヒーシステムをラインアップ。どちらも操作はシンプルだが、カプセル式コーヒーのパイオニアとして培われた高い技術が備えられている。良質なコーヒータイムを実現するために、自分の好みに合ったコーヒーメーカーを探してみよう。

  • NESPRESSO オリジナルコーヒーメーカー

    オリジナル

    「オリジナル」シリーズは、オーセンティックなエスプレッソの真髄を味わうことができる。家庭では安定した抽出が難しい、プロのバリスタが淹れたような味わい深いコーヒーに均一で美しいクレマののったエスプレッソを、ボタンひとつで手軽に楽しむことができる。1986年、「ネスプレッソ」設立と同時に発売を開始。長年にわたり愛され続けたシステムは、磨き上げられた多彩なラインアップを取り揃えており、さまざまなシーンにふさわしいコーヒーを楽しめる。

  • NESPRESSO ヴァーチュオコーヒーメーカー

    ヴァーチュオ

    遠心力抽出法を採用した「ヴァーチュオ」シリーズ。北米で2014年から、日本では2020年から販売を開始した。約40mlのエスプレッソから約535mlのカラフェまで多様なカップサイズに対応。カプセルからバーコードを読み取り、最適な抽出条件を自動判別。蒸らしの工程から始まり、カプセルを高速回転させることにより湯をコーヒー豆に満遍なく行きわたらせながら抽出する、「ヴァーチュオ」独自の遠心力抽出法は、豊かでやわらかなクレマと「ネスプレッソ」独特のコーヒー体験をつくり上げる。