３月１日発売の本誌ファッション特集「ジェントルマンズ・ルールブック」では、別冊付録「アメトラの教科書」のスタイリングを担当してくれた森岡弘さん。彼の愛用するロレックスは、24年前に父親から譲り受けたもの。時計が好きだった父親からは、中学生の時も入学祝いとしてRADOの腕時計をもらったのだとか。
「中学1年生でRADOなんてね、びっくりでしょ（笑）。ロレックスは大人になってからなんの前触れもなく突然くれたんです。もらった当初はこんなに派手なゴールドの時計を着けるのは抵抗ありましたね。でも最近では、これをつけても違和感のない年齢になってきたこともあり、使うようになりました」
コスモグラフ・デイトナはモータースポーツのための腕時計として知られ、昨年50周年を迎えた歴史あるモデル。ブラックをベースにした森岡さんのコーディネートに、潔いゴールドが、自然なアクセントとなっています。
「あまりキメていないコーディネートの時に合わせることが多いですね。スーツのときにするとテイストも合わずトゥーマッチで違和感があるので、ジャケットくらいまでがちょうどいいラインです」
ともするとこれ見よがしになってしまうようなゴールドのロレックスを、さりげなくコーディネートに取り入れる森岡さん。常にファッション界をリードしてきた人気スタイリストだからこそなせる、これぞジェントルマンの妙技です。

いまや父親の形見ともいえる、ロレックス オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ。

最初はゴールドの迫力に抵抗があったそうですが、年を重ねるにつれ、着ける頻度が多くなったとか。

18Kのゴールドを使った贅沢な仕様。使い込んで味のある質感に仕上がっています。

腕時計は左にするので、バランスのために結婚指輪は右手にしています。