今年はバウハウス創設100周年。デザイン史上の金字塔を時計で寿ぐのが同校出身アーティスト、マックス・ビルの時計をつくり続けるユンハンスである。記念モデルの頂点が「マックス・ビル バイ ユンハンス クロノスコープ」のホワイトゴールド版。100本だけつくられるリミテッドモデルだ。
無駄な線の一切ない、ストイックなデザインのクロノグラフ。長く細い針とインデックスが余白と切り結ぶ平面構成の緊張感は、真似できない完成度を誇る。そのモノクロームのバランスを破調する赤は、グロピウス設計による有名なデッサウのバウハウス校舎のドアの色なのである。
その建築をより直截に見立てるのが「マックス・ビル バイ ユンハンス オートマティック Ltd 1000」。ダイヤルは白壁、アンスラサイトのケースとストラップはコンクリートを象徴している。