バーゼルで発表された「ザ・シチズン」の最新作は、シチズンの高精度クオーツへの取り組みが頂点を極めた傑作。なんと1年での誤差をプラスマイナス1秒に抑え込んだ、究極のクオーツ腕時計である。昨年発表された「キャリバー 100」が、夢の実用化を果たしたことになる。常識を超えた高精度の最大の秘密は、水晶振動子の形状だという。通常の音叉型ではなく「ATカット」と呼ばれる形状で切り出し、振動数を高めた。温度変化・姿勢差・経時変化に強いこのカットは高振動で多くの電力を消費するが、フル充電で8カ月の駆動が可能な光発電エコ・ドライブが確実にフォロー。長い秒針の針先を下げ、はっきりと秒目盛りに乗せているのが心憎い。
「プロマスター」のスカイシリーズには、エコ・ドライブGPS衛星電波時計の「プロマスター30周年限定モデル」が注目の登場。