バーゼルワールド2014 まとめ解説 新作腕時計、今年の「凄い」はこの1本です!

エルメス

馬具製造のアトリエとして1837年に創業、革製品ほかさまざまな製品で人気を博すフランスのメゾン。1912年には初めての腕時計を製作。近年この世界への傾斜をより強め、エルメスならでは詩的な時の解釈を映しこんだユニークな時計を発表、存在感を示している。

ドレサージュ ルゥール・マスケ

(c) Hermès

時を遊ぶエルメスの新作は、
文字盤に“時を隠した”哲学的腕時計。

時刻を、ただそのままでは表示しない、エルメスならではの腕時計の系譜。前作の“タンシュスポンデュ”は、ボタンを押せば時分針が12時に近い定位置に移動、もう一度押せば現在時刻に戻るという仕掛けで、いわゆる時から解放される哲学が表現されていた。今度は時を隠す腕時計の登場だ。普段は時針を背後に隠した分針だけが回り続けているように見えるが、ボタンを押せばかくれていた時針が出現し現在時刻を示す。前代未聞にして極めて哲学的なこの腕時計は、時が実は直線的に進むわけではなく、らせん状に回帰し続けることを端的に示してくれる。

HERMÈS

ドレサージュ ルゥール・マスケ

  • ムーブメント:自動巻き
  • ケース素材:ステンレス・スチール
  • ケースサイズ:40.5×38.4mm
  • パワーリザーブ:約45時間
  • ストラップ:アリゲーター革ストラップ
  • 防水:5気圧
  • 価格:¥2,246,400(予価、年末発売予定)

エルメスジャポン

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