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大画面を手軽に楽しめるプロジェクター。最近のお薦めとトレンドは何ですか?
映像コンシェルジュ:福井茂夫さん
家電量販店でオーディオ・映像担当として15年間、TSUTAYA店舗で15年間勤務。ハードとソフトの両面でアナログとデジタルの移り変わりに携わってきたプロフェッショナル。「接客のモットーは『一期一会』。お客さまの立場で全力でサポートします」
「家電業界では、今年は『プロジェクター元年』と呼ばれています。従来は『テレビより大きな画面で、映画館気分で映像を楽しみたい』という方の需要が多かったのですが、最近では、『インテリアをシンプルにしたいので、存在感のあるテレビを部屋に置きたくない。普段あまりテレビ番組も見ないのでテレビがないのは構わないが、時々映画などは観たい』という理由でプロジェクターをご購入される方が増えています。プロジェクターは場所を取りませんし、普段しまっておいて、必要な時に設置して視聴することができます。シンプルな壁があれば、別途スクリーンなどを設置する必要はありません。映像の鮮やかさはテレビにはかないませんが、部屋を暗くすれば十分に美しい映像を楽しむことができます。そんな需要に応えるように、魅力的な製品が登場しています。さまざまなタイプがあるので、生活スタイルに合わせて選ぶことができますよ」
軽量コンパクトで長寿命なLEDプロジェクター
「日本では、いままではエプソンのプロジェクターがシェアのほとんどを占めていましたが、今年からLGなどさまざまなメーカーの製品が入ってきました。エプソン製のプロジェクターとそれ以外のものとの大きな違いは、光源です。エプソン製は従来通りの水銀ランプ、それ以外はLEDを採用しています。解像度がほぼ同じでも、明るさや色の再現性については水銀ランプに分があります。より画質にこだわるなら水銀ランプのものをおすすめします。一方LEDは、水銀ランプに比べ、長寿命で消費電力が少ないのがメリットです。水銀ランプは約3000時間でランプを交換しなければなりませんが、LEDはその10倍以上長持ちします。また光源ユニットのスペースを取らないので、製品自体の大きさや重さもコンパクトにできます。なかでもJmGO(ジンゴ)の『JmGO-G1S』は、ユニークで洗練されたデザインが魅力です。またこの製品は、他の製品が1~2スピーカーなのに対し、4つのスピーカーを内蔵しているため、臨場感あふれるサウンドを楽しめるという長所もあります。BluetoothおよびWiFi機能を搭載しているので、プロジェクターとして使用しない時でもスマホなどから音楽を飛ばしてスピーカーとして活用することができますよ」
「また、プロジェクターは画面サイズを25~から100インチ前後、製品によっては最大300インチにまで調節することができますが、画面を大きくするほど映し出す壁面から機器を離さなければなりません。通常は30インチ程度の画面サイズで1mほどの距離が必要なのですが、LGの『Minibeam UST PF1000UG』のように、その距離が30cm程度でもOKな短焦点タイプのプロジェクターもあります。LGは以前から海外ではLEDプロジェクターのトップメーカー。LGのMinibeamシリーズには、PF1000UGの他、持ち運びに便利なバッテリー内蔵型のものなどさまざまなタイプが揃います。ぜひチェックしてください」
コンシェルジュからの一言
映像コンシェルジュ:福井茂夫さん
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