自然界の風を再現した扇風機「GreenFan Japan」、設置したまま水を注ぎ入れられる空気を洗う加湿器「Rain」、グッドデザイン賞特別賞に輝いた暖房器具「SmartHeater2」など、次々にヒットを飛ばしてきた日本の若い家電メーカー「バルミューダ(BALMUDA)」。空調家電を追求してきた彼らが次なる挑戦に選んだフィールドとは?なんと、キッチン周りの調理器具です!
5月27日(水)に、大勢のマスコミを集めた新製品イベントで、その第一弾となる、パンを焼くトースター「バルミューダ ザ・トースター(BALMUDA The Toaster)」がお披露目されました。彼らが「究極のトースター」と呼ぶこの器具の目的は、焼きたてのパンを再現すること、“完璧な”トースターをつくること。
機能の目玉は2つあります。まず一つは、時間ごとに変化させる温度制御によって、内部に水分を閉じ込めつつ焦がさずに焼く機能。それとリンクするもう一つの機能が、独自の「スチームテクノロジー」です。焼く前に小さじ一杯の水を注ぎ入れることで蒸気がパンの表面を覆います。その水分が素早く乾くことで、表面はパリッと、内側がしっとりとしたパンを生み出すのです。バゲットをオーブントースターで焼くときに水を振りかけてパリッとさせる、その調理方法をハイテク技術で最適化したものといえるでしょう。
プリセットモードとして、トースト、チーズトースト、フランスパン(バゲット)、クロワッサン、クラシック(300w、600w、1300w)が用意されています。直感的な操作のできるダイヤルを回すことで、それぞれをベストな状態で焼き上げることができます。
実際に食した印象では、バランスのとれた焼き具合のトーストや、香りの広がるチーズトーストも良いのですが、魅力たっぷりなのがクロワッサンのモード。時間が経ち、しなっとした表面の生地でもサクサクになり、できたてのパイのようにホロホロと口の中に広がります。店で食べるフレッシュなパンの味わいを毎日の朝食で楽しめるとは、さすがは勢いのあるバルミューダの新製品といったところでしょうか。
気になる出荷予定は6月中旬で、百貨店、ザ・コンランショップ、蔦屋家電、オンラインショップなどで販売されます。現在、バルミューダオンラインストアで先行予約中。価格は¥24,732(税込)と高級品の分類になりますが、家電好きの人、パン好きの人は試す価値ありのプロダクトです。(写真ともに高橋一史)