ありのままに、裸のパリジェンヌたちと向き合ったソニア・...

ありのままに、裸のパリジェンヌたちと向き合ったソニア・シエフ初の写真集『LES FRANÇAISES』が完成。

3月1日発売予定の『LES FRANÇAISES』Rozzoli NY刊(44.56ユーロ)

昨秋の予定が少々延び、今年の3月1日に発売が決定した写真集『LES FRANÇAISES(レ・フランセーズ)』。タイトルが表すようにフランス女が被写体の1冊である。撮影したのは本誌(madame FIGARO japon)のファッション撮影を10年近く続けているソニア・シエフだ。

この写真集に収められているのは、フランス国内でソニアが3年がかりで撮影した158点の女性のヌード写真。被写体の女性たちは寛ぐことができる自分の領域にソニアを招き、室内にせよ屋外にせよ、被写体とソニアの2人だけで共有する空間で、すべて撮影は進められた。

ソニアの写真は常にストレートである。ファッション撮影に際しても、フィルターや特殊レンズやポラロイド撮影などに頼ることを決してしない。自分のテクニックをごまかすような装飾、嘘を排除し、被写体と向かい合って永遠のエレガンスと力強さを写真に追求する。あえて難易度の高い撮影を常に自分に課している。これが彼女のスタイルなのだ。

父ジャン・ルー・シーフ、母バーバラ・リックスという両親ともに写真家という家庭に生まれた彼女。17区の自宅には父のスタジオがあり、父の被写体にもなっているので子供時代の彼女をジャン・ルーの写真で見たことのある人もいることだろう。映画のスチール撮影がソニアのカメラマンのキャリアの始まりである。

この写真集に収められた女性たちは、女優、歌手、モデル……知名度、年齢もさまざまだが、ソニアが撮影をしたい、という気にさせられた女性たちである。美しく、動物的に力強く、そして甘やかな狂気を秘めたフランス女たち。彼女たちのありのままの写真であるべく、レタッチもしていない。被写体となり、裸になることを許諾した女性たちに寄せるソニアの敬意だろう。

序文を寄せているのはボリス・ベルグマン。2007年、15歳のときに発表した『Viens la que je te tue ma belle』でフロール文学賞の高校生部門で受賞した作家だ。この本の発売を記念して、次回のパリ・ファッション・ウィーク中に2つのイベントが予定されている。

madame Figaro.jpより転載

写真展「LES FRANÇAISES」

会期:2017年3月1日~5月1日
会場:Galerie A4, rue Léonce Reynaud75116 Paris


ソニア・シエフ サイン会

日時:2017年3月1日
時間:17:30~18:30
会場:colette213, rue Saitn Honoré75001 Paris

ありのままに、裸のパリジェンヌたちと向き合ったソニア・...