ピーターバラカンは、自我が目覚める11歳の頃ジョン・レノンの反骨精神に憧れた。
ロンドンで生まれ育ったピータ・バラカンは、自身が11歳の時、ビートルズが2曲目のシングル「プリーズ・プリーズ・ミー」で大ヒットした瞬間をリアルタイムで経験している。
「生まれて初めて行ったコンサートがビートルズでした。1964年1月2日、母親と弟と3人で観に行きました。当時僕は12歳で、2000人以上入る古い映画館の2階席の最前列にいてとてもよく見えたんです。でもPAもないし、女の子たちはキャーとやっているからなにも聴こえないんです。ボーカルも演奏もギターアンプから音が出ていて、女の子の合唱に負けちゃっている。「そうか……」と残念でしたが、自分にとってのいちばんのアイドルが動く姿を生で観たっていう、それだけで感動でしたね」と、ビートルズ初体験のエピソードを語った。多感な12歳の少年にとって、メンバーの中ではジョン・レノンのちょっと皮肉った感じが心に響き、その反骨精神が魅力的に映ったのだという。
そんなバカランが選んだ一曲は「平和を我等に(Give Peace a Chance)」。「この曲のタイトルは『平和を試してみたら?』というものですよね。世の中はなにかあるとすぐ戦争とか諍いに発展するようなことが多いんですけれど、単純に『まあまあ、平和も試してみたら?』っていうのは、いまの時代でもとても心に響く言葉だと思っています」と話し、ジョンへの思いを馳せるバラカン。彼が「平和を我等に」をいま改めて聴き直した時に読み解いたジョンからのメッセージについては、Pen最新号『ジョン・レノンを語れ!』の中でも語っている。こちらも要チェックだ。
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Pen 2/1号『ジョン・レノンを語れ!』は 1/15(水)発売。
2020年はジョン・レノン生誕から80年、没後40年というメモリアルイヤー。なぜいまも彼のメッセージは心に響くのか。楽曲はもちろん、発言や私生活に至るまで波乱に満ちた人生を掘り下げ、その魅力の根源に迫る完全保存版。
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