「ポップでありつつ謎めいて、悪魔的な魅力がある」と 片寄明人が選んだ、好きなジョン・レノンの1曲とは。

  • 文:梶原博子
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片寄明人●1968年東京都生まれ。Rotten Hatsを経て94年に結成した、GREAT3のボーカル&ギター。現在までに7枚のアルバムを発表したほか、プロデューサーとしてDAOKOやTENDOUJIなど多くのミュージシャンの作品に関わる。NHK-FMで毎週日曜日に放送中の70~80年代の洋楽専門番組『洋楽グロリアスデイズ』のDJも担当。

J-WAVE「STEP ONE」の特別番組「Pen TALK ABOUT JOHN」。1月21日(火)のゲストとして登場したのは、ミュージシャンの片寄明人だ。10歳の頃にビートルズやジョン・レノンに出合ったが、ある理由で10〜20代の頃はあえて避けて通っていたという。

「僕の世代だと、周りに『ビートルズおじさん』みたいな人がいっぱいいたんですよね。飲み屋でジョン・レノンの話とかしていると、絡まれたりして。『お前、ジョンのなにを知ってんだよ!』と怒られたりすると、ますます遠ざかるようになって……」と苦笑まじりに語る片寄。彼と同じように、自分よりもはるかに詳しい『ビートルズおじさん』に引け目を感じてビートルズやジョン・レノンから距離を置いてしまった経験をもつ人もいるかもしれない。そんな片寄も歳を重ね、30歳頃にビートルズやジョンの魅力を再発見したという。オリジナル音源を集めたり、伝記を読んだり、仕事でアビー・ロード・スタジオを訪れたりと、すっかりファンになっていく。

「僕にとってのジョンは、ピュアな変わり者っていうイメージ。ジョンの言葉を借りると『ビートルズがツアーをしていた頃は、フェリーニの映画「サテリコン」の世界だった』と。映画は背徳や悪徳の限りを尽くす人間の姿を描いているんですが、人間の正と負だったり、善と悪というのが、ひとりの人間の中で戦っている様子が、ジョンの姿や歌詞、音から感じるんですよね」と、片寄はジョン・レノンの内面と音楽の関係性をひも解く。

そんな彼が選んだ1曲は、ビートルズ後期、メンバーがソロ的に活動していた頃に発表した「ハピネス・イズ・ア・ウォームガン」。「悪魔的な魅力があるんですよね。リズムも複雑だし、『どうしてここからこういくんだろう』っていうミステリーみたいな曲なんですが、だけどもやっぱりビートルズなんですよね。ポップに聞こえるというのかな。ポップでわかりやすくありながらも、謎めいているというのが僕にとってのこの曲のいちばんの魅力ですね」

Pen最新号『ジョン・レノンを語れ』では、そんな片寄がで教えてくれたジョン・レノンのマイベスト5曲を語っている。こちらも要注目だ。


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ラジオ局J-WAVE(81.3FM)で毎週月曜〜木曜、9時〜13時にOAする情報エンタメプログラム「STEP ONE」。ナビゲーターのサッシャと増井なぎさが、働く人に役立つ情報と仕事が捗るGOOD MUSICを届ける。

Pen 2/1号『ジョン・レノンを語れ!』は 1/15(水)発売。
2020年はジョン・レノン生誕から80年、没後40年というメモリアルイヤー。なぜいまも彼のメッセージは心に響くのか。楽曲はもちろん、発言や私生活に至るまで波乱に満ちた人生を掘り下げ、その魅力の根源に迫る完全保存版。

J-WAVE(81.3FM)「STEP ONE」「Pen TALK ABOUT JOHN」

放送日時:2020年1月14日(火)~1月30日(木)の月曜~木曜 12時10分~12時20分頃
内容:Pen 2/1号『ジョン・レノンを語れ!』とコラボレーション。
毎日、スペシャルゲストが登場し、ジョン・レノンのお気に入りの1曲を紹介しながら、その想いを語ります。

※この期間、「#ジョンレノンを語れ」を付けて、ジョン・レノンの想い出とともに
好きな曲をツイートすると、番組内で紹介されるチャンスが!

※1月22日のゲストはNulbarich のJQ

Radikoでこちらから聴くことができます。
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20200121120751
※聴取期限はOAから1週間以内

Pen Online最新号ページはこちらから → https://bit.ly/2sUdK8d
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