写真:中庭愉生 文:岡野孝次
三軒茶屋の“ネオ大衆酒場”「酒羅場」名物は、見た目も楽しい鶏料理 。
酒羅場
三軒茶屋
定番メニューのアレンジが楽しい
人気店「鳥せん」仕込みの焼き鳥
懐にやさしい料金設定
ポテトサラダに冷やしトマト、唐揚げといった酒場の定番メニュー。これらを大胆にアレンジした皿を出す“ネオ大衆酒場”と呼ばれる店が賑わっている。2020年7月に開業した「酒羅場(しゅらば)」も、あふれ出る玉子の黄身が食欲をそそる「ポテトサラダ」が人気。他にも「冷塩レモンバジルトマト」や「チキン南蛮 しば漬けタルタル」など、居酒屋のおなじみのアテにひと手間もふた手間も加えた酒肴が揃う。
また学芸大学で人気の焼き鳥屋「鳥せん」の系列だけに、鶏料理も種類、質、量ともに充実。「レバー」「もも」などの焼き鳥は1串で約80gと、ポーションの大きさに驚かされる。ふっくらした食感と、勢いよく広がる肉汁も未体験、かつ記憶に残る味わいだ。また山盛りの香草に埋もれた「パクチーささみ」や、うず高いチーズに隠れた「パルミジャーノつくね」など自由なトッピングで楽しませてくれるのは、同店共同代表の泉優祐さんが、もとはブラジル料理店の店長でシェラスコを得意としていたからに違いない。ドリンクは東京下町の大衆酒場の定番、キンミヤ焼酎を割ったサワーが看板メニュー。価格も363円(税込)からと、こちらも山手の下町・三軒茶屋らしい価格設定だ。新旧入り乱れるメニュー表が目を愉しませ、食べて飲んで千円札3枚で収まる安心感。これぞ大衆酒場の醍醐味だ。
東京都世田谷区三軒茶屋1-36-6 三軒茶屋ラビ B1F
TEL:03-3414-1461
営業時間:18時〜翌2時(フードは翌1時L.O.、ドリンクは翌1時30分L.O.)。
定休日:日曜(月曜が祝日の場合は営業、翌日休)